
この記事では、外壁塗装が一部剥がれてきた。塗装が浮いてきている。外壁塗装が膨れている。などなど、外壁塗装劣化状態が気になる方にぜひお読みになって頂き、傷んだ外壁を塗装で直せるのか?直せないのか?をご自身で判断できる方法をご説明致します。
八王子の総合リフォーム会社、ソデノ建装のソデノです。
外壁塗装後に【部分的に塗装が剥げる・割れる】などのクレーがあります。
このクレームの原因の一つとして【結露・雨漏れ】の箇所にそのまま塗装工事を行ったしまった場合に発生するケースが多くが外壁塗装工事では直せない事がありそのまま放置すると雨漏れによる被害が進んでしまい、修繕費や補修費用が余計に発生する事もありますので、この記事で塗装では直せない外壁の状態をお知らせ致しますので、ぜひご自身での雨漏れの可能性の判断基準としてご活用ください。
目次
外壁塗装では直せない雨漏れの症状と雨漏れの自己判断法
外壁塗装後に「外壁の塗装がいつも同じ場所が剥げる」「外壁が割れてきた」「外壁が欠けた」などの、不具合を耳にします。塗装業者は手直しを行います。
塗装業者も「いい塗料をたっぷり塗ったから安心です」とお客様に説明。しかしまた、同じ様な不具合が発生してしまい、塗装業者に訊ねると「結露している」「外壁内部の換気が悪い」などと、説明する業者が多いようです。
ここで私が言いたいのは【塗装職人は建物構造に詳しくない】のです。塗装業者は通称美装屋ともいい、建物の化粧を担当する業者なのです。なので、外壁の適切な補修や修理方法を提案できる方が少ないのです。
塗装職人は刷毛と塗料のプロですが、建築士ではないのです。あなたの家の外壁の傷みや破損を構造的に直す事無く、塗装だけで、直してしまうと【外壁内部の柱、梁、土台など建物の主要構造部】まで補修や修理するケースもあり、高額なリフォーム費用となる場合もあります。
なので、外壁傷んでいて、外壁補修や修理が必要なのか?必要ないのか?をご自身である程度、判断する事は大切な家を守る為にも極めて重要な事なのです。
今回の話ですが、下記の順番でご説明致します。
- なぜ、塗装で外壁補修が直せないのか?
- 外壁がどの様な状況だと塗装で直せないのか?セルフチェック。
- 外壁補修にはどのくらいの費用と日数が掛かるのか?
- 外壁補修をお願いする業者はどの様に選べばいいのか?
- 外壁補修工事のまとめ。
塗装で外壁補修や修理が出来ない訳
簡単にご説明しますと【塗装には完全な防水効果はない】外壁だけでなく、スレート屋根の塗装で雨漏れが直る様な事を営業トークとしてお客様に説明する事をよく聞きますが、屋根の塗装では屋根の雨漏れは直せないのと同様に、外壁の雨漏れも塗装だけでは直す事が出来ません。雨漏れは「建物の構造」でしか防げません。
塗装専門店(ペンキ屋)はその名の通り塗装がお仕事であり、塗装職人で大工工事や板金作業を同時にできる職人は稀で、大工工事などは、外注へお願いする事が多いようです。
ここで重要なのは、外注にお願いした職人さんが雨漏れ工事の知識があるのか?また、現場施工管理をする人に建築の知識があるのかで、工事の良し悪しが決まってしまいます。
雨漏れ工事は絶対に雨漏れを直さないといけない重要で大切な工事です。経験が豊富な職人、建築の知識がある施工管理者が行う業者がお客様も安心して仕事をお願い出来るのではないでしょうか?
大切なポイント
- 雨漏れを総合的に判断できる業者を選びましょう。
- 雨漏れ工事の経験が豊富な業者を選びましょう。
- 建築に詳しい(建築士や施工管理者)が施工管理する業者を選びましょう。
外壁がどの様な状態だと塗装では直せないのか?セルフチェック
今からご説明します、5つの項目の1つでも症状が確認できた場合は、なるべく早めに専門家にご相談下さい。
外壁の症状 その① 建物の基礎にシミがある。
赤い丸の様に、建物の基礎に黒いシミがある場合は壁の内部を水が通過した跡の可能性があります。
外壁の症状 その② 外壁の塗料が膨らみながら塗料が剥げる。
外壁の内部から水が外壁外部へ浸透していると思われる。
外壁の症状 その③ 外壁にヒビが入り、塊となって崩れそうになっている。
外壁の内部から水が外壁外部へ浸透していると思われる。
外壁の症状 その④ 外壁の一部が腐っている。
ベランダの笠木や床から水が入り込んでいる。
外壁の症状 その⑤ 軒天上に黒いシミがある。
庇(小さい屋根)やベランダから水が入っていると思われる
【ご注意】下記の写真の様なひび割れ(クラック)なら塗装での修復で問題ありません。
5ミリ以下のひび割れで雨水が浸入していなければ、塗装業者に補修をお願いしても大丈夫です。
雨漏れセルフチェックのポイント
- 5つの項目の1つでも外壁に同じ症状があった場合は早めに専門家にご相談下さい。
- 特に1番目の基礎に水の跡がある場合は建築士などへのご相談がいいと思います。
- ベランダ等の下に症状がある場合は防水業者にご相談下さい。

今回は外壁の症状のご説明ですが、室内への雨漏れが確認できた場合も同様に早めに専門家へご相談下さい。
外壁補修にはどのくらいの費用と日数が掛かるのか?
外壁の補修・修繕工事の費用ですが工事の進み方(工事項目)と1㎡単価でお知らせ致します。
工事内容 | 1㎡の工事単価 |
傷んだ外壁の撤去及び処分 | 2500円~ |
防水シート | 1200円 |
新しい外壁材(サイディング材) | 3500円~ |
新しいサイディング材の取付 | 2800円~ |
この他に、仮設足場、飛散防止シート、雨漏れがひどい場合には下地べニアや柱や梁、土台の補修工事が別途になります。
工事期間ですが、1週間~3週間の工事になると思います。
外壁補修を工事する季節も大切です。梅雨の工事はなるべく避けましょう。雨で工事が延期になったり、外壁内部が濡れてしまうケースがあります。

外壁補修の費用を皆さんご心配だと思い、表にまとめましたが、かなり不十分な情報です。申し訳ございません。
正確な金額は現場を見て、場合によっては一部外壁等の開口(穴を空けて)調べてからの金額提示を行う場合もあります。
外壁補修にはどのくらいの費用と日数が掛かるのかポイント
- 外壁の補修工事は1㎡でおおよそ10,000円~の工事費用になる。
- 足場や下地べニア補修など別途費用が掛かるケースが多い。
- 正確な見積もりは実際の現場を業者に下見してもらう。
- 工事期間は補修箇所や補修面積によって違ってくる。
外壁補修をお願いする業者はどの様に選べばいいのか?
雨漏れなどによる外壁補修工事をどこに依頼すればいいのでしょうか?
塗装専門店・リフォーム店・工務店など外壁補修工事を取り扱う業者はたくさんありますが、それぞれ「得意な工事」「不得意な工事」があり、工事費用にも違いがあります。
業者名 | 得意な分野 | 価格の目安 |
塗装業者(ペンキ屋) | 塗装作業 | 塗装工事◎・補修工事× |
リフォーム業者 | 塗装作業・補修作業 | 塗装工事〇・補修工事〇 |
工務店 | 補修作業 | 塗装工事×・補修工事◎ |
大手業者 | 塗装作業・補修作業 | 塗装工事×・補修工事× |
業者選びの方法として、外壁劣化診断士・雨漏り診断士・住宅診断士などの資格保有者がいる業者もいいと思いますが、
〇〇診断士と言う資格は、受験資格も厳しくなく、比較的簡単な試験や講義で取れすので、正直安心できません。
資格で判断するなら、建築士(1級・2級)・建築施工管理士(1級・2級)が工事を管理と技術指導を行える業者がいいです。
また、資格や会社の規模に惑わされずに、お願いしたい業者が実際に【外壁補修工事】を行っているかも必ず判断材料としてください。

外壁補修工事ですが、出来れば【自社施工】外注や協力業者ではなく、社員の自社施工業者がいいと私は思います。
外壁補修をお願いする業者はどの様に選べばいいのかのポイント
- 業者によって外壁補修の得意な業者、不得意な業者がある。
- 資格で業者選びをするなら、建築士や建築施工管理士が在籍する業者。
- 実際に外壁補修工事を行っている業者
外壁補修工事のまとめ
雨漏れによる外壁の補修工事の目的は【外壁内部へ雨水を浸入させない】これは絶対条件です。外壁補修修理が完了しても雨水が入り込んでしまったら工事の意味がありません。
雨漏れによる外壁補修工事は100%雨水を止めなければならな工事ですですので、雨水が入り込む場所を特定しないと雨漏れが直らない事になります。
実はこの雨水が入り込む場所を見つける作業が大変な作業で、経験や建物の構造を理解していないと解決できません。

雨漏れの侵入経路を発見するには、自分なりの仮説を立て、その仮説を立証しないといけません。何回も失敗する事もあれば、すぐに原因が解る場合もあります。やはり判断するには経験値がとても大切だと思います。
外壁補修工事のまとめポイント
- 雨漏れによる外壁補修工事は完全に雨漏れを止めなければいけない。
- 雨漏れの原因がすぐに解る場合と時間を掛けないと変わらない場合がある。
- 工事担当者の経験によって工事の良し悪しが解れる。

雨漏れによる外壁補修工事のセルフチェックいかがだったでしょうか? このお話であなたの外壁補修のお悩みが完全に解消するとは私も思いませんが、お悩みを解消するきっかけにはなった事と思います。
やはり、どんな仕事でも【人=現場】の出来でいい工事なのか?粗悪な工事なのか?が決まります。
あなたに寄り添い、適切なアドバイスをしてくれる業者を見つける事が1番大切ですね。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。