この記事では初めて外壁塗装を検討されている方の為に、失敗しない為にどこから始めればいいのかを5つの順番でご説明いたします。
この5つを知っているかどうかで、かなり安心度が増しますので読んでおきましょう。
外壁塗装を安心して依頼するために必ず押さえておきたい5のポイント
こんにちは! 八王子市で創業20年のリフォーム会社を経営しています、ソデノです。
外壁塗装や外壁塗替えは、高額なリフォーム工事となります。
また、ネットなどで「失敗した」とか「工事費用が高額だった」「手抜き工事だった」などなど、心配な事もたくさんあります。
絶対に失敗したくないとあなたもお考えだと思います。
また、そもそも外壁塗装や外壁塗り替えを検討する時にどこから話を進めればいいのか?
とお考えだと思います。
そこで、外壁塗装を依頼するまでの手順を5つご説明いたします。
この順番は非常に大切で業者を選んでから価格を調べても意味がありません。
順番に説明してゆきます。
外壁塗装相場を調べるましょう
まずは、外壁塗装の相場を知る事です。
ズバリ、30坪~40坪前後(建坪)の外壁・屋根・その他の塗装工事にかかる工事金額を考えると、外壁のみだと60万円以上120万円以下が相場と言えます。
住宅リフォーム工事の中でも外壁塗装は値段がわかりづらい工事かもしれません。
それは、使う材料・使う仮設足場・職人の技量など違いもあると思いますが、外壁塗装や外壁塗替えの価格の差に1番影響があるのが・・「宣伝広告費」と「営業経費」です。
使用する塗料・職人の技量・宣伝広告費・営業経費が違うので、3社に見積もりをお願いしてもなかなか、同じ金額にはなりません。
外壁塗装の工事前に費用相場や価格を調べて、確認するという事は、塗装工事の失敗を防ぎ、あなたが適正な価格で質の高い工事ができる事にもつながり、悪徳業者に騙されないようにもなります。
では、一般的な相場はどの位なのか。
30坪の外壁塗装の相場を下記の表にまとめてみました。
例えば、シリコンで壁塗装の価格が90万円を超えるとちょっと高額だと思いますし、逆に70万以下ですと、手抜き工事と疑ってしまいます。
アクリル | ウレタン | シリコン | ラジカル | フッ素 |
---|---|---|---|---|
50万〜70万 | 60万〜80万 | 75万〜90万 | 80万〜 | 90万〜 |
まずは簡単な費用例のご紹介をしましたが、費用相場を知るだけでは初めて外壁塗装をするための知識としては不安だと思いますので、次は外壁塗装の内訳をご紹介します。
項目 | 面積 | 平米単価 | 合計 |
---|---|---|---|
外壁塗装(リシン吹付外壁の場合) | |||
足場(クサビ式) | 156㎡(足場は建坪の20%UP) | ¥900円 | ¥140,000円 |
高圧洗浄 | 118.8㎡(30坪) | ¥300円 | ¥23,760円 |
養生 | 118.8㎡(30坪) | ¥150円 | ¥41,580円 |
飛散防止ネット | 156㎡(足場と同じ面積) | ¥150円 | ¥17,820円 |
雨どい | 50m | 300円 | ¥15,000円 |
下地補修 (必要ない場合もあり) | ¥20,000円 | ||
下塗り(シーラー) | 118.8㎡(30坪) | ¥700円 | ¥83,160円 |
シリコンセラミック系塗料 | 118.8㎡(30坪) | ¥3,500円 (中塗り・上塗りの合計2回) |
¥415,800円 |
廃棄物処理・ゴミ処理、雑費 | ¥10000円 | ||
合計 | ¥767,120円 |
屋根塗装の費用もご紹介しておきます。屋根の広さは80㎡での計算です。
屋根塗装のグレード | 屋根面積 80㎡ |
シリコン系塗料 | 180,000円 |
フッ素系塗料 | 250,000円 |
熱遮断系塗料 | 350,000円 |
30坪の建物場合、外壁塗装だけで言えば60~90万円、
外壁と屋根も一緒に塗装すると60~120万円が一般的にかかる費用相場となっています。
実は、私が若いころ、大手新築ハウスメーカーの下請けをやっていました。その時、TVCMも始まり、事務所へ集金へ行ったところ「今月からテレビCM費用として支払いから10%天引きします」って言われましたが、宣伝すれば仕事も増えるからいいでしょうって担当から言われましたが、私はその場でその会社との取引は辞めました。
ご自宅の大きさは何㎡(面積)なのか確認しましょう
次に、ご自宅の大きさを確認する事です。
なぜ、正確な面積をご自身で知っていなければならないのでしょうか?
それは、数社からもらった見積もりから正確な見積もりかどうかを判断するためです。
数社からもらった見積もりも、きっと面積にばらつきがあると思います。
工事単価も違う。面積も違っていたら、比較する方法がありません。
ここでご紹介する家の外壁面積・屋根の面積の求め方ですが、100%正確ではありません。
あくまでも「目安」としてお使いください。
ここで私が言いたいのは、実際の外壁面積が150㎡なのに200㎡以上の見積積算だったなど、大幅に面積に相違がある場合の対処策です。
建築図面からお見積りしても、10%以下の違いはどうしても発生します。なので、誤差が6%前後ならほぼ正確だと思ってください。
家の外壁面積の求め方とは
外壁の面積 = 延坪 × 3.3(1坪=3.3m²) × 係数(1.2~1.7) いろいろなHPでこの方法使われいます。
ここで注意したいのが、土地の面積ではなく、建物の面積です。
2階建ての場合は1階と2階の合計が建坪となります。ですので、1階が15坪、2階が15坪ですと合計30坪となります。
30坪×3.3×1.2=118.8㎡ 約120㎡です。
ただし、高圧洗浄作業や足場の面積はこれより20%~30%大きな数字となりますので、ご注意ください。
あなたの家の大きさ 坪数 | おおよその外壁面積 |
---|---|
20坪×3.3×1.2 | 79.2㎡ |
30坪×3.3×1.2 | 118.8㎡ |
40坪×3.3×1.2 | 158.4㎡ |
50坪×3.3×1.2 | 198㎡ |
60坪×3.3×1.2 | 237.6㎡ |
100坪×3.3×1.2 | 396㎡ |
屋根の面積の求め方とは
屋根の面積 = 1階の床面積 × 係数(1.1~1.7) こちらもいろいろなHPで紹介されています。
しかし、屋根は正直難しいです。
屋根には勾配といって角度がついています。
三寸勾配とか四寸勾配とか、角度もまちまちです。
また、下屋と言って1階にある屋根がある場合もありますので、なかなか一般の人が正確な屋根の面積を算出する事は難しいです。
ここでは表にまとめ、おおよその屋根面積をお知らせ致します。
あなたの家の建坪 | おおよその屋根面積 |
30坪 | 55㎡~65㎡ |
35坪 | 65㎡~75㎡ |
40坪 | 75㎡~85㎡ |
50坪 | 95㎡~105㎡ |
ここでご紹介するのはおおよその屋根面積ですが、この数字と見積もりを比較することでご参考になると思います。1階の床面積家の縦と横をスケールやメジヤーで測ることでより正確な面積が算出できると思います。
見積もりを依頼する業者を選びましょう
次に、いよいよ業者選びです。
大きく分けて大手業者と地元業者の2つがあり、初めてお逢いしたお客様に「大手業者と地元業者ではどちらがいいの?」とよく質問されます。
- 地域に密着した業者か?
- ハウスメーカーや全国規模のリフォーム店か?
もちろんどちらにもいい所、悪いとこがあります。
あなたの要望を聞いて理想の外壁塗装工事をすのにはどちらがいのか判断できる記事です。
業者選びは「外壁塗装・外壁塗替え」を失敗させない。成功させるために極めて重要な事です。
良心的な業者に工事を行ってもらえば、適正な外壁塗装・外壁塗替え価格で品質の高い、熟練した職人が丁寧に外壁を仕上げくれると思います。
そこで、
- 大手業者のメリット・デメリット
- 地元業者のメリット・デメリット
それぞれ解説いたしますので、ご参考になさってください。
大手業者のメリット
施工件数が多いので「安心感」が違います。
また、組織がしっかりしているので保障やアフターサービス、現場管理などしっかり行っています。
また、新築からのお付き合いですと、外壁の保障だけでなく、家全体の保障を延長するシステムもありますので、屋根・外壁塗装以外にも防蟻工事や防水工事など、必要なメンテナンスを適切な時期に計画して、住宅の管理を一元的に行うことができるメリットがあると思います。
大手業者のデメリット
ずばり「高額」です。
会社経費や広告費など工事以外の経費が大きいのでどうしても高額なります。
また、建築業界の縦割り系列で仕事を行いますので、「塗装元受け会社」→「下請け」→「孫請け」→「手間請け」と会社が数社中間に入る事は珍しくありません。
ですので、どんな職人が来るのか解らない。
毎日違う職人が来るなどあります。
また、営業から現場監督そして職人へのリレー方式なので、お客様の要望が伝わりにくい場合も多数あります。
工事中に担当者が変わる事もありますのでご注意ください。
地元業者のメリット
費用が安価です。
ざっくり言えば大手と地元業者では30%~50%ほど価格が違います。
営業経費が多くない。
下請け、孫請けなどを使わないので中間マージンが少ないと言えます。
また、技術力の高い職人さんをご自分の目で判断する事ができます。
トラブルなど地元ですのですぐに駆け付けてくれる。
職長や親方が現場を管理しますので、お客様のご要望にスピーディーに対応できると思います。
地元会社のデメリット
会社が小さいので不安。
工事中に倒産したり、逃げたりしないか、悪徳業者ではないのかなど、心配になる。
保障やアフターサービスの対応に不安が残る。
良心的な外壁塗装業者を探すのが困難。
安全管理、現場管理に不安。
など、小さい会社なので、信用していいのかどうかの判断が難しいと思います。
業者選びのコツ
リフォーム業界誌などのデーターですと、多くの方が地元業者をお選びになっているそうです。
組織で選ぶなら大手。人柄で選ぶなら地元が私の意見です。
地元業者と大手業者それぞれでメリットもありデメリットもあります。
私の地元業者ですので、一般の住宅やマンションの塗装であれば、以下の理由から地元業者がいいと私は思います。
- 何かあった時にすぐに対応してくれる
- 地元での仕事なので悪い評判だと仕事ができない
- 現場とお客様との伝達が早い
詳しくはこちらの記事もあわせてご参考にしてください。
複数の見積もりを取り、検討しましょう
外壁塗装をする場合は数社から見積もりを依頼しますが、あなたは正しい相見積もりの仕方を知っていますか?
1社だけの見積もりだと、もらった、見積もりの金額が高いのか安いのがよくわかりません。相見積もりをして各業者から頂いた、見積金額を比較検討する事で、適正価格か?良心的な業者か?判断材料となります。
初めて外壁塗装で相見積もりをする方は、家電や車と同じ見積もりと思いがちで、「安さだけで決めてしてしまう」「値切りすぎで優良業者に工事をお願いできない」って事もあります。家電や車と違い建物は「同じ物がありません」ネットで検索してもご自分の家の外壁塗装価格を明確に調べる事は出来ません。ここでは正しい見積もりの比べ方をご説明いたします。
失敗しない見積もりの取り方
数社から見積もりを取る場合のマナー
皆さんも忙しく、なかなか休日に時間が取れないと思います。
私も経験ありますが、「数業者を同時に呼んで見積もりさせることは、絶対にやめてください。
ゼネコンの入札なら理解できますが、個人の方がこのような事をしますと、かなり印象が悪くなります。
私は業者もお客様も信頼関係がないといい工事ができないと思っています。
お金を払うのだから、業者は関係ないなんて思っていますと、良心的な業者には巡り合う事は来ません。
見積を比較検討する方法
大切なのは同じ条件で見積もりさせる事ですが、各業者によって使う塗料、足場、洗浄方法など同じではない事が多いと思います。
詳しくはこちらの記事「損をしない外壁塗装の見積もりの見方」を読んで頂くとして、ここでは簡単にご説明いたします。
塗料の種類と塗りの最低3回の塗装回数
塗料には様々な種類があります。
それぞれ性能や耐用年数も違ます。
下塗り、中塗り、上塗りと最低3回数回は塗装しますので、塗る回数が記載されているのか確認してください。
塗装面積を調べる
塗装する面積が記載されています。
この数字が大きく違う会社や一式と記載さてた見積もりには注意しましょう。
また、建坪で見積もり計算をしている会社も注意です。
また、塗装箇所の確認、雨どい、破風板、雨戸、水切り金具、軒天上など外壁や屋根以外の場所も塗装するのかしないのか聞いてみましょう。
塗装工程や工事内容を比較する
例えば、高圧洗浄作業が抜けていた。
足場が積算されていなかったなど、塗装工事に必要な工程が数社同じかどうか確認してください。
2社には記載されていた項目が1社にはなかった。
また、1社しかその工事項目が記載されていなかったなど、あなたが不明だと思った事は必ず確認してください。
依頼をする業者を選びましょう
ここでのアドバイスは、非常に難しいです。私の経験からお話いたします。やはり、
- あなたの話をよく聞いてくれる業者。
- 質問に明確に答えてくれる担当。
- 高額でも激安でもない適正な価格。
- 不安や不満を解消できた。
- 話やすい。
以上が私からのアドバイスです。
契約や注文する前に、あなたが不安に思っている事、心配な事はすべて解決してください。
また、工事中はなにかとハプニングとか問題が起きる事があります。
そんな時に「親身になって相談できる業者」あなたに寄り添い真面目な業者を見つけてください。
まとめ
読んで頂きありがとうございます。外壁塗装の進め方のおさらいとなります。下記の5項目です。
①外壁塗装相場を調べる
②ご自宅の大きさを大まかでいいので理解する
③見積もりを依頼する業者を選ぶ
④複数の見積もりを検討する
⑤業者を選ぶ
いかがでしょうか? 何番が難しいですか? 不安な事がありましたらソデノまでメールください。
いつでもご相談に応じます。あなたにとってこの記事が外壁塗装や外壁塗替えの不安や不満を少しでも解消できれば私は嬉しいです。