この記事では遮断塗料の性能をお話致します。室内の温度を下げる効果がある外壁塗料が遮熱塗料です。夏になりますと近年は最高気温が35℃を超える日もあり、冷房もフル回転で使うので、暑さを何とかして電気代を節約したい不満を遮断塗料で解決できるのか?
外壁塗装で遮断塗料は本当にお得なのか?
こんにちは。八王子でリフォーム会社を経営しています、ソデノです。最近の夏の暑さは本当に驚きます。7月~9月まではどうしてもエアコンに頼る日々が多くなり、室内での熱中症も心配です。そこで注目されたのが「遮断塗料」。塗料で室内温度を下げる効果がありますが、室温が10℃も涼しくなる。夏場の電気代が15%節約。本当なのでしょうか?
遮熱塗料の特性とメリット
建物の屋根や外壁に塗装するだけで熱を遮断する効果があります。真夏の建物は太陽の直射日光を受け、屋根や屋上、外壁の表面温度が50℃~80℃以上になります。遮熱塗料は熱エネルギーを塗膜部分で反射して室内を涼しくします。
遮熱塗料はコスト削減に役立つと言われています。遮熱塗料は屋内の温度を下げて、冷房の負担を少なくすることができますので省エネとなります。
遮熱塗料ってほんとに効果あるの?
スバリ・・・価格の割には効果は期待できません。
「遮熱塗料って本当に効果があるの?」と疑問と思われる方が多いと思います。メーカー等のデーターを見ますと通常の塗料と遮熱塗料のと比較ですが、真夏の屋根の表面温度は約15~25℃下がる。体感温度でいうと約1~3℃程度の温度上昇を抑制し約15%の電気代が節約できるそうです。しかし、過度な期待は避けましょう。
遮熱塗料と断熱塗料の違い
室内の温度下げる塗料として「遮熱塗料」と「断熱塗料」があります。基本的な効果や構造は同じですが、簡熱を反射するのが「遮熱塗料」、熱を伝わりにくくするのが「断熱塗料」です。
遮熱効果が期待できる家とは
遮断効果は屋根の表面温度では無く「室内温度」への影響です。遮熱塗料を塗装して効果が期待できる家を紹介します。
金属屋根の家
遮熱塗料がもっとも効果を発揮するのは金属屋根です。金属は熱伝導率高いので室内が暑くなります。ガルバ屋根。トタン屋根などには効果が期待できます。
3階建の家
3階建ての最上階は日がいい建物が多いです。また、建物の高さ制限で室内の床から天井までの高さが2階建てより若干低い場合が多いので、天井裏、屋根裏が狭く、暑い空気がたまりやすい構造です。また、夏場は窓からも日差しが入りますので3階建ての家は遮断塗料の効果が期待できます。
2階がリビング
3階建てと同じ原理です。1階より日当たりがいい。屋根の熱が直接、部屋に伝わります。2階にリビングがある家ですと、家族が集まる部屋が夏場、暑く大変ですので、遮断塗料を試してみる価値はあると思います。
遮熱塗料と断熱塗料を以外で室内を涼しくする方法
塗装の膜(塗膜)で宅内の温度を下げる事は正直、難しいと思います。そんな時に安価で試して頂きたい方法をお知らせします。
屋根の色を変える
太陽の下に黒板とと白板を置い場合どちらが暑くなりますか?明らかに白色の方が熱くなりません。普通の塗料でも黒と一般塗料の白では、一般塗料の白のほうが太陽光反射率も大きく断熱効果も大きいため、屋根をシルバー等の色に変える方法も効果的です。
屋根に換気用の棟や軒先に換気口を付ける
熱い空気は上昇しますので、屋根の突端や軒天井に熱い空気を逃がせる様にします。換気棟は屋根の頂上に付ける部材です。棟全部をこの換気するとかなり効果があります。軒天上にも換気口を増やしましょう。
費用は換気棟への交換で1mで10000円前後、軒天上の換気口は1個、5000円前後です。注意点は、屋根裏が狭い「屋根なり天井」や屋根裏が部屋になっている場合など効果があまり期待できません。屋根裏で熱い空気が上へ逃げる仕組みになっていないといけません。
まとめ
塗装で室内を涼しく出来る遮断塗料の事が解りましたか?塗装だけで室内が劇的に涼しくなる事はありません。なぜ、遮断塗料をお客様に提案するのか? 塗料が高額で「受注金額が上がる」営業主体の会社ですと、売上ノルマがありますので、少しでも高い金額の工事を営業マンが求めます。
本当に、高性能な塗料が必要なのか? 今一度、よくご検討ください。遮断塗料でも10年前後で汚れたり、劣化して塗替えしなければないりません。