
今回ご紹介するのは、築20年ほど経過した戸建て住宅の外壁補修と塗装工事の事例です。
お客様から「外壁の一部が欠けてしまった」「見た目も汚れてきているので心配」というご相談をいただき、現地調査を行いました。
実は5年ほど前に外壁塗装でご相談を受けましたが、5年前はまだまだ、塗装もしっかりしていましたので、3年~5年後に外壁塗装をする方が得だと思いますと、私がアドバイスいたしました。
調査の結果、外壁表面のひび割れやコーキングの劣化が見られ、このまま放置すると雨水の侵入や下地の腐食につながる危険性がありました。今回は、部分的な補修をしっかり行ったうえで、全体塗装を行い、美観と耐久性を回復させました。
【Before】

【After】

目次
5年前のご相談時に「まだ早い」とアドバイスした理由
先ほどもご説明しましたが、5年前に塗装のご相談を受けた際、外壁状態を詳細に確認したところ、塗膜やコーキングがまだ十分機能していました。
そのため「3〜5年後に塗装をすればより費用対効果が高い」とご提案。結果として、無駄な工事を避けることができました。
しかし、築20年を迎える外壁は、一見きれいに見えても、細かいひびや防水シーリングの劣化が進んでいることがあります。
今回のお住まいでは、南面の外壁に日射による劣化が顕著で、サイディングの一部が欠け落ち、ひび割れが数か所発生していました。サイディングが浮いている箇所はビスで固定しました。
また、外壁のつなぎ目(コーキング部分)が硬化・ひび割れしており、指で触ると白い粉が付く「チョーキング現象」も確認できました。これらは塗膜の防水機能が失われているサインであり、早めのメンテナンスが必要な状態でした。
築20年の戸建てで外壁が欠けた!外壁補修と塗装の施工事例
今回の工事は、「外壁の一部が欠けてしまい、見た目も気になる」とのご相談から始まりました。
築20年を迎えたお住まいで、外壁の一部には欠けや小さなひび割れが見られ、全体的に色あせや汚れも進行していました。お客様も「このまま放っておいて大丈夫だろうか」と心配されていました。
そして今回、ちょうどその時期を迎えたタイミングで再びご連絡をいただきました。
改めて現地を調査すると、紫外線や風雨による経年劣化が進み、表面のひび割れやコーキングの硬化が確認されました。
お客様の暮らしのタイミングと、外壁の耐久寿命がちょうど重なり、「最適な塗り替え時期」と判断できるタイミングでの施工となりました。
外壁の欠け・ひび割れを確認
外壁サイディングに欠けや浮き、ひび割れが数か所発生。コーキングも劣化しており、チョーキング現象も見られました。
原因は「浴室の結露」
傷んだ箇所は浴室の窓下で、北面に位置。冬季に結露した水が外壁を濡らし続けたことで、劣化が進行していました。
再発防止のため、ガルバリウム鋼板製の水切りを高橋が手作りし取付けました。

外壁の破損状況です。白いコーキングはご主人様がご自身で応急処置したとの事です。
ここで問題なのがなぜこのように外壁が傷んでしまったのかを検討して対処方法を考えます。私と高橋の結論は「結露」と判断しました。
ここの窓は浴室の窓で建物北側にあり、日当たりもよくなく冬場の寒さで浴室が暖かいので窓が結露してサッシから結露した水が常に外壁を濡らしていた事がこのように外壁の破損の原因と思いました。
このまま、傷んだ場所を同じようなサイディング材で補修しても数年でまた、同じ状態になると思い、結露した水が直接外壁へ当たらないように水切りをガルバ材で作り取付ける方法を選択しました。

窓から滴る水が外壁へ当たらないように水切り金具を取付。この水切りは高橋の手作りです。この状態で様子をみて頂く事にしました。

さらに全体を高圧洗浄し、古い汚れや劣化した塗膜をしっかり洗い流すことで、新しい塗料の密着性を高めました。
こうした下地処理をきちんと行うことで、仕上がりの美しさと耐久性が大きく変わります。
窓枠の白い部分が新しいコーキングで工事した場所です。すべての窓やドア周り、サイディングのつなぎ目は新しいコーキングで補修します。
同時に屋根も確認しましたが、状態は良く補修箇所はありませんでした。
外壁塗装リフォームの進み方 外壁塗装は塗る作業だけではありません。
- 洗浄作業:高圧洗浄機で外壁を丁寧に洗います。雨樋やシャッタ、窓、玄関、ポーチなどのも洗います。
- 養生作業:塗料が付着してはいけない部分をビニール製のマスカーで覆います。
- コーキング作業:サイディング外壁の場合ですが、古いコーキングを撤去して新しいコーキング材を入れます。
- 下塗り作業:外壁色を塗る前に外壁と塗料を密着させる為の作業。下塗りには密着性の高いシーラーを使用し、塗料の吸い込みを防止。
- 中塗り・上塗り:耐候性と防カビ性に優れたラジカル制御型シリコン塗料を採用しました。この塗料は紫外線に強く、約12〜15年の耐久性が期待できる人気の塗料です。


工事概要
内容 詳細
建物 2階建・約30坪
工事内容 外壁補修+全体塗装+ウッドデッキ解体
費用 約90万円(足場込)
工期 約2週間
使用塗料 SKプレミアムシリコン油性
サービス内容 外壁点検・補修・ウッドデッキ解体・ベランダ保護塗装
よくあるご質問(Q&A形式)
Q1. 外壁の補修もお願いできますか?
A. もちろん可能です。塗装と同時に行うことでコストを抑えられます。
Q2. 外壁や屋根の点検はしてもらえますか?
A. はい。2級建築士のソデノが直接確認します。必要に応じて足場を使って詳細に点検します。
Q3. 長持ちする塗料は?
A. シリコン+セラミック、またはラジカル系塗料をおすすめします。特に油性タイプが耐久性に優れます。
Q4. 保証はありますか?
A. 塗膜10年保証を発行。当社では15年耐久を目指した施工を行っています。
お客様の声
今回ご紹介するのは、築20年ほど経過した戸建て住宅の外壁補修と塗装工事の事例です。
数年前に訪問会社が今すぐ塗装した方がいいような事を言ってました。心配でソデノさんに相談したところ“あと5年は大丈夫”と言われ驚きましたが、正直に言ってくれたことに信頼が持てました。
訪問販売業者のように急かされず、自分のタイミングでお願いできたのが良かったです。傷んだウッドデッキも処分してくださり、補修まで丁寧に対応してもらいました。
ソデノさんは「業者の都合でなくご自身の都合で塗装時期を決めた方がいい」ともアドバイス頂き、初めてソデノさんと話した5年後に子供の進学も決まり落ち着きましたので外壁塗装お願いしました。これからもよろしくお願いします。
まとめ:建築士による適正診断で、安心の外壁リフォームを
外壁塗装は「ただ塗る」だけではなく、原因を見極め、再発を防ぐ施工が重要です。
ソデノ建装では、2級建築士が直接調査・診断し、長持ちする最適な工事をご提案しています。
「そろそろ塗り替えかな?」と感じたら、まずはお気軽に点検をご相談ください。





