ウッドデッキに人工材は使わないほうがいい5つの訳
当社もウリン材の輸入が上手くいかない事が多々あり、安定供給できる人工デッキを検討したことがあります。実際に輸入して施工した事もありますし、いろいろな人口デッキサンプルも取り寄せ、良さそうな人口デッキ材で実際に工事もしました。
しかし、どうしてもウリン材に負けてしまい断念しています。どの様な理由で人口デッキ材を断念したのかをご説明いたします。
その① 人工デッキって値段が高い
是非、ネットで「人工デッキ価格」などでお調べ下さい。
1枚800円とかあって、おお安いじゃんって思ったら2mしかなかったり(笑)特に、国内メーカーのリクシルや三協アルミなどで販売している材料はかなり高額でウリン材(最高級の天然材)より高いと思います。
最近は中国製品の安価製品もありますが、それでも当社のウリン材よりか高額な場合があります。
また、運送費もバカになりません。あるメーカーから人工デッキを購入しました。約20㎡、12畳ぐらいで送料4万円でした(笑)まあ、重いので仕方ないですが、それならウリンの方がいいと私は思います。
その② 人工デッキ材だと、作れない形がある
その③ 人工デッキは腐らないってホント?
腐る時もあるようです。下記は「そこが知りたいウッドデッキ」さんの意見です。
主流の人工木材はポリプロピレンやポリエチレン樹脂を木粉(おがくず)を50%:50%程度の割合で混合しております。そかし木材の中の木粉の部分は腐りますし、シロアリにも侵されますが、
このことはあまり一般的には公表されていません。そして人工木材は腐らないという誤解が生まれています。人工木材の製造メーカーの仕様書にも、『腐朽菌による質量減少率1.5%、シロアリの食害による質量減少率0.6%』という数値が記載されています。
ただ、この値は一般的な木材と比較すれば非常に低い値です。木材の種類によってこの数値は変わります。
ちなみに最強の木材であるウリンは人工木材よりも腐朽菌による質量減少率が低い木材です。つまりウリンは人工木材よりも腐りにくいということです。別な言い方をすれば、人工木材は腐りにくい、シロアリが付きくい、しかしウリンはそれ以上に腐りにくい、シロアリがつきにくいということです。
これらは、京都大学木質科学研究所(現 京都大学生存圏研究所)にて3回行った腐朽促進試験の結果から判明しました。私も、木のチップを混ぜている時点で大丈夫なのかって感じて色々調べてみました。そして、この記事が1番簡単でわかり易いのでご紹介しました。
その④ 人工デッキ材は、硬いけど軟らかい。
一見、硬そうですが、実は軟らかい。
しなりが大きく、束の数を増やしても何となくフワフワする感じが好きになれません。スノコのように少し板と板を空ける場合、しなりが大きいので真っ直ぐ床材を張る事が難しい場合もあります。
濡れると乾くのに時間が掛かる様なカンジがりますので、凍結した場合はどうなのか心配ですね。工事中はビスの効きも悪い。ぴたっとビスが効かない(職人的発言ですみません)あまりきつくビスを締めると割れるなど工事は非常にやり難いです。また、空洞材はちょっと重い物やとがった物を落とすと・・穴があきます。ハードウッドと同じではありませんね。
その⑤ 人工デッキは、夏に素足で歩けない。
これは皆さんご存知ですよね。有名なお話。本当に熱いです。
お子さんや愛犬ですと厳しいですよ。また、熱吸収がいいので色あせが激しいとも言われています。着色できる人工デッキもありますが、キレイに塗装できるのかは解りません。
人工ウットデッキ材のまとめ
個人的な意見です一方的かも知れませんが、人工ウットデッキの良さが私には理解できません。
ソフトウッドより多少高価なら話は解りますが、ハードウッドと変わらない価格で、ウリンより剛性が弱く、工事がやり難い。私はおススメしません。
この記事は私の感覚でのお話ですので、人工デッキが良いと思う方も大勢いらっしゃると思います。
デッキ工事は高額な工事となりますので、皆さんが検討する一つの材料として私の記事を参考にして頂ければいいと思っています。
以上が人口デッキ材がダメな訳のお話でした。
ご不明な点やご相談がございましたら、お気兼ねなくお問い合わせ下さい。
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