八王子のソデノ建装リフォームです。この記事では60代から安心して暮らせる家とはどの様な家なのかをリフォーム業界30年のソデノが詳しく解説致します。
この記事を読んで頂くと
- どの様なリフォームが老後に必要なのか解る
- 適正なリフォーム工事価格が判断出来る
- 具体的な工事個所と費用が解る
- 老後リフォームの重要なポイントが解る
専門用語は使わずに、どなたでも分かりやすくご説明しています。リフォーム業者との打ち合わせの際にも役立つ項目がありますので、ぜひ最後までお読みください。
老後のリフォームの3つのポイント・人気工事例と費用のご紹介
お子さんが独立し、老後に備えて自宅のリフォームを考える方が大勢います。
「年齢的にそろそろ老後に向けたリフォームを今年は検討したい」
「同世代の友人がリフォームをしたと聞いてどんな工事をしたのか気になった」
「そもそも老後に向けてどんなリフォームって必要なのか?」そんなお考えではないでしょうか?
私の経験から申し上げますと、老後のためのリフォームは55歳~65歳までには完了した方がいいと思います。
その理由は、リフォームは高額な買い物ですので、あまりご高齢になりますと資金的に無理が出るケースもあります。また、大きな工事になりますと、業者との打合せや、工事中の生活など正直面倒な事が多いです。
そして、1日でも長く快適な空間で安心して生活できるので、60代には老後リフォームは完了させた方がいいと思います。
老後のためのリフォームとは、どんなリフォーム工事になるのか? 加齢で家の中にどんな危険や不便があるのか知り、その障壁を無くすことが重要になってきます。
歳を重ねるにつれて、2階へ上がるのが面倒になった。
洗濯物を2階へ干すのが大変になったなど、若い時には普通にできた生活が不便に変わるのを防ぎましょう。
この記事では、歳を重ねるにつれて気になってくる家をどのようにリフォームすればいいのか?
どのタイミングでリフォームを行うのか?
また、どの様なポイントでリフォームを行えば良いのか?気になる費用はどの程度かかるのか?などを詳しく解説致します。
老後に備えるリフォームの最重要ポイントは3つ
まずは年齢を重ねても快適で安全に過ごせる住環境がとても重要です。
その① まず問題になるのが「段差」です。
高齢なりますと5ミリの段差でもつまずいて転倒してしまう危険があるそうです。
例えば、フローリング上のホットカーペット。床の仕切りなども危険な場合もあります。この段差を解消する工事の事とをバリアフリーと呼びます。
その② 建物内の「温度変化」居間とトイレの温度差。浴室と洗面脱衣室の温度差に要注意
浴室と洗面脱衣室の温度差など、急激な温度差をヒートショックと呼びます。ヒートショックは気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こります。
温度差により、血圧の乱高下に伴って、脳内出血や大動脈解離、心筋梗塞、脳梗塞などの病気が起こります。2006年のデータですが、交通事故による死亡者が約7,000人であったのに対し、ヒートショックでは倍の14,000人が亡くなっています。10度以上の温度差がある場合は危険と言われています。
その③ 大きなリフォームは最後とする。
大きなリフォーム工事、屋根の葺き替え、外壁塗装、改築、浴室やキッチン水回り工事は高額なリフォームです。高齢になりますと、費用も大きな負担になるケースがあります。
小さなメンテンナンス的な給湯器の交換、蛇口の交換、便座交換など以外の大きなリフォーム工事は最後がよろしいと思います。
①室内の段差をなくすバリアフリー工事。
②建物内の温度差を少なくして、ヒートショックを起こさない。
③しっかり計画して、大きなリフォームは最後とする。
この3点が重要だと私は思います。
加齢に配慮したリフォーム工事とその費用
大切なのは優先順を付け、どこをリフォームすべきか?を決める事です。
大切な事は、高齢者にとって快適で安全な生活空間にリフォームを行う事です。
日常生活でつまずかない段差を解消した室内。移動する手助けをする、手すりを付ける事などが大切です。
また、室外への移動にも配慮が必要です。玄関から道路までの移動は屋内同様に大切な導線ですので、階段ではなくスロープ(傾斜した道路)などにする事で利便性や移動が楽になります。
そして、玄関ドア、室内ドアも高齢者が使いやすい、ノブに変えたり、ドアを引き戸に変更したり開口(ドアの広さ)を大きくする事も検討してください。
面倒な、掃除や手入れといった「維持・管理」が簡単に出来る様にリフォームする事も大切です。
高齢者向けのリフォームの優先順位をご紹介します。
工事費用に関しては当社の平均的な価格です。
取り付け場所、製品、その他の条件で費用は変わりますのであくまでもご参考にする程度でお願いします。
トイレリフォームとその費用
毎日数回利用するトイレは老後リフォームの基本ですので、優先順位高いです。費用も比較的安価なリフォームもありますので、まずは、トイレリフォームをお勧めいたします。
・手すりをつける(費用:1万円~)
手すりにも色々な種類があります。また、お使いになる人で取り付け位置も変わってきます。
・和式便器を洋式便器へ交換する(工事費用:40万円程度)
和式便器は高齢者には利用しにくい便器です。また和式トイレは「タイル内装」が多く、冬場は冷たく寒いです。使い勝手がいい、暖かいトイレにする事をおススメします。工事期間は2日間~3日間
・扉を変える(費用:6万円~)
ドアを引き戸へ帰る事で、開け閉めが楽になります。トイレ入り口は木造の場合、柱がありますので間口を広げる工事は高額になり、柱の移動など家の強度にも関係しますので私はおススメしません。
屋内の階段・屋外階段やスロープ工事のリフォームとその費用
・手すりの取り付け (費用:3万円~15万円)
階段は高齢者にとって、非常に危険です。特に階段から下る時が危険が大きくなるそうです。
最近の新築住宅では階段への手すり設置は義務化されていますが、2000年以前の建築の場合は義務化されていません。階段の手すりがない場合は必ず手すりを設置してください。
・屋外段差や階段をスロープにする(費用15万~)
玄関や勝手口などから屋外へ階段や門扉から玄関ポーチへの階段などにも手すりは必要です。屋外での階段をスロープ(傾斜した道)へする事も非常に大切です。
・ノンスリップを付ける(費用:2万円~)
階段の先にすべり止めを付けて安全に利用できる様にする。また蓄光で夜は光る物もあります。
浴室のリフォームとその費用
・浴室のてすりの設置(費用:5万円~)
ユニット浴室設置出来ない場合もありますので、業者とよくご相談ください。また、浴室を新しくリフォームする場合は手すりの場所や浴槽にも手すりが付きますのでご検討ください。
・浴室暖房の設置(費用:15万円~)
浴室と洗面脱衣室の温度差がとても危険です。ヒートショックです。おススメは遠赤外線の電気ストーブ式の暖房機です。温風式でもいいのですが、浴室ですと裸ですので30度の温風でも冷たく感じる場合があります。
・折戸やドアを引き戸に変更(費用:7万円~10万円)
出入りがとても楽にできます。この工事もユニット浴室ですと出来ない場合もあります。
手すりや暖房機、ドアなどが自由に選ぶ事が出来ます。
暖房工事とその費用
・電気式床暖房(15万~)
私も年齢を重ねて寒さに弱くなりました。東京では、暖房は12月~4月までは必ず必要となります。なるべく維持費や工事費用が安価な物がいいと思います。床暖房は室内の空気も汚れません。
また深夜電力でご利用になると電気代もお安くなります。また、床を張り替える工事も同時に行いますのでバリアフリー(段差解消)にもなります。
・ガス式ストーブ用の配管(5万~)
石油ストーブは給油が面倒です。また最近では価格も上がっています。結露も発生します。そこで安価な都市ガスストーブを使える配管工事を行います。
少しでも手間が省ける暖房機にする事をおススメします。特に床暖房は火を使わない安全な暖房機ですので高齢者には安心です。
住宅設備とその費用
・IH式キッチンコンロ(費用15万~)
火を使わない加熱器は非常に安全です。またお掃除も簡単です。IH専用の電気工事が必要となります。
・給湯器 (費用15万~)
多くの方がガス器具は東京ガスでないと交換できないと思っています。東京ガス以外でも給湯器やガスレンジは交換できます。当社の場合ですが、東京ガスの給湯器見積もりより40%以上は安価にできます。
・蛇口の交換 (費用2万円~)
洗面台やキッチン、浴室の蛇口やシャワーヘッドは交換できます。メーカーにお願いしなくても大丈夫です。出来れば節水型やお湯と水が一つのレバーでしっかり分かれているエコタイプがおススメです。
例えば、キッチンだと食器洗浄器やIHクッキングヒーター、浴室では 浴室暖房乾燥機、トイレでは、ウォシュレットなどです。
最新の設備が必ずしも必要ではありませんが、便利な機能もたくさん出てきています。
老後のためのリフォームにかかる費用目安
個々のリフォーム箇所と費用をお話しましたが、老後に向け建物全体を視野に入れて皆様ご検討を行っています。
老後のためのリフォームといっても、その家、その家で状況が違い、リフォーム箇所はそれぞれ異なってきます。
工事個所や工事の内容で、費用も一概に言えませんが、比較的多いご予算はは、①300万円以下、②100~200万円、③500万円以下の3つが当社では多いです。
ご予算別に工事内容をご説明しますと、200万円代のリフォームで、手すりの取り付け、引き戸への変更、洋式トイレに交換して、床や壁紙も新しくする。リビングの内装(壁・フローリング)を一新する。
300万円以下は水回りと言われる、キッチン・洗面脱衣室・トイレ・浴室の全面改装が出来ます。
500万円ですと、水回りリフォームに屋根吹き替え、もしくは外壁塗装。または、建物内装と水回りをすべて改装など工事が可能です。
※あくまでも、目安の費用ですので、補強・補修工事が追加になる場合もあります。
私の個人的な意見ですが、あそこまでお金を掛けなくてもいいと感じます。
出来れば500万円以下で、快適な空間や耐久性の高い外壁や屋根へリフォームする事をおススメします。
失敗しない、老後へ向けたリフォームの4つのポイント。
①リフォーム工事の優先順位を決める。
ご自宅での生活で心配な事を書き出してください。(例、浴室が寒い。道路から玄関までの階段が危険)そこからどこをリフォームしたらいいのか検討してください。
この時、工事の具体的なリフォーム方法は検討しなくてもいいです。
どんなことが不安なのか?心配なのか?困っているのかを業者へ伝えてプランを検討してもらいましょう。
②リフォーム費用をあまり高額に設定しない。
営業マンのセールストークに「どうせならこちらも工事しましょう」などと言ったセールスを受けてしまうと、あっという間に予算オーバーしてしまいます。
「老後のリフォームは最低限」がいいと思います。
まずは無理のない予算をご家族で決めて頂き、その予算で最も理想に合うリフォームにする事が大切です。
予算を上げれば満足のいくリフォームになるとは限りません。
1000万円を超えるようなリフォームの場合は新築も視野に入れて検討してください。
出来れば300万~500万で収まる老後リフォームがいいと思います。
③関係者達が納得いくまで十分に話し合いを行う
予算や工事内容も含めて、あなたが心配な事、不安な事は業者へ必ず確認してください。
私の経験ですが、どんなに綿密な打ち合わせをしても、リフォーム工事は新築工事と違い「壊して作り直す工事」なので予想出来ない事も時々あります。
契約前に心配な事や不安な事は必ず業者と確認してください。
また、大切な事は書面にして行き違いがないようにしてください。
特に建具やフローリング、キッチン等の製品は品番や色番の確認、ショールームでプランを作ってもらった場合でもご自身でご確認ください。
間取りを変える場合は、図面だけに頼らず、工事中に現場担当者や営業担当者を交えて中間検査する事をおススメします。
④信頼できるリフォーム会社へ依頼しましょう。
どんなリフォーム工事でも同じですが、リフォーム業者を選ぶ時は信頼出来るリフォーム会社へ依頼することが大切になります。
とても重要なのが地元の業者です。どんな人が経営しているのか? 職人さんはどんな人たちか? どんな工事が得意なのか? 費用は良心的な?等々、地元ならその業者の情報も入りやすいと思います。
また、家のどんな事で困っているのか?どんな事が心配や不安なのか?等を親身になって聞いてくれる業者を選びましょう。
最近は少なくなりましたが、高齢者を狙った悪徳なリフォーム業者も存在します。
悪徳業者とまでいかなくても、手抜き工事や雑な作業、いい加減なプランでは、満足のリフォームにはなりません。
老後リフォームを成功させる為には、あなたに寄り添う良心的なリフォーム業者をお選びください。
大手ならある程度安心できますが、工事費用は相場より30%は高額になります。小さな会社ですと工事費用は安価かもしれませんが、安心はできない場合もあります。
いい業者選びの一つの方法として、大手でも小さい会社でも、過去に実際に工事をした現場を見せてもらえる業者は有望だと思います。
ソデノおススメ、老後対策リフォームメニュー
①暖かい浴室と洗面脱衣室・安全でお手入れ簡単なキッチン・使いやすくお掃除簡単トイレの3点パック 199万円
②リビング段差解消と安全な電気式床暖房セット 12畳まで 39万円
③寒い和式トイレを1日で暖かい洋式トイレコミコミパック 49万円
④地震対策NO1.30年耐久屋根の張替と10年保証外壁塗装パック30坪 249万円
安心リフォームのQ&A
リフォームにかかる費用を業者へ聞く方法は?
電話やメールでズバリ、聞いてみましょう。
電話やメールでざっくりとした工事希望を伝えて費用を教えてもらう事は出来ますが、その金額で工事が出来ない場合もあります。希望を伝えて見積りをもらいましょう。
それはあくまで工事金額の目安ですので、実際に自宅を業者へ見てもらい、正確な見積もりを出してもらってください。
リフォーム工事の説明はどうすればいいの?
難しく考えないでお話ください。
今の生活で何が不便なのか? 将来の生活で何が心配なのか?等、あなたが思っている事をすべて担当者に正直に伝えましょう。
建築の専門用語など使わなくて大丈夫です。あなたの言葉でお話ください。
また、担当者からの返答が専門用語なので難しい場合は何回でも聞き直してください。
リフォーム素人にどんな工事か?どんな仕上がりかを想像できるように説明する業者は一流です。
工事費用の支払い方法は?
工事金額により支払い回数が違う場合があります。
リフォーム工事費用が100万円をこえる場合は、3回に分けて業者へお支払方法が一般的です。
①工事着手金 ②中間金 ③工事完了金
必ず、お支払い方法は、契約書などとして書面にしてください。トラブルの回避となります。
予算を上回る人が多いって本当?
比較的予算を超える方が多いと思います。
リフォーム工事は壊して作り直す為に、想定外の工事が発生することもあるので予算には余裕をもって下さい。
それでも、予算より多くかかってしまう場合があります。
このような「追加工事・追加請求」を未然に防ぐ為には、工事中の報告を業者から受けたり、どの様な場合が追加工事になるのか、契約前にご確認ください。
リフォームはローンも使えるの?
使えます。 リフォームローンを取り扱っている業者もありますのでご相談ください。 しかし、クレジット系のリフォームローンが金利が割高になりますので、ご自身がお取引のある、金融機関へご相談する事をおススメします。数パーセントでも金利は安い方がお得です。
当面予算が少ないので、何回かに分けてリフォームはできますか?
工事は出来ると思います。
事前に、業者へ工事を数回に分ける事をお伝えください。そして、工事を分けてもムダな費用や手間が掛からないプランを作ってもらいましょ。
一度に工事を行うほうが費用的には割安な場合もありますが、一概にそうとも言い切れません。
予算や工事時期など、あなたの要望をしっかり聞いてくれる業者なら問題ないと思います。
定価制リフォームってなに?
リフォーム工事の内容をセットした工事です。
定価制リフォームは業者がいくつかの工事をセットして販売しているリフォーム工事です。
このリフォームセットでの工事ですと、追加請求が発生しない場合が多いと思いますが、材料の変更や工事内容の変更なのでこのセット料金でも収まらない場合もあるようです。
注意して頂きたいのが、セット料金(定額制)でも、正確な費用は出ないと思ったほうがいいでしょう。
実際の現場を業者に見てもらい、見積もりをしてもらう事をおススメします。
「坪単価」って何ですか?
1坪(約3.3㎡)の価格。おおよその工事費用の目安とお考え下さい。
例えば、坪単価が30万円の場合、リフォーム工事をする面積が、20坪の工事をすれば600万円となります。
工事個所の広さと工事費用を掛けた金額です。