この記事では、外壁塗装工事に使われる「油性塗料」と「水性塗料」のそれぞれの違いを解説します。油性塗料の方が耐久性がよいとか。「水性塗料は進化しているので問題ない」など、色々です。油性塗料と水性塗料の特性を知り外壁塗装工事にお役立てください。
水性塗料・油性塗料。お得な塗料はどっち?
こんにちは。八王子でリフォーム会社を20年経営しています、ソデノです。
今回は外壁塗装工事で使用する塗料の水性塗料、油性塗料どちらがお得なのかのお話です。それぞれ、メリット・デメリットがあります。外壁塗装は高額なリフォーム工事ですので、失敗したくない。後悔したくない。と皆さんお考えです。油性塗料と水性塗料の特性を知る事で満足のいく外壁塗装になると思います。
水性塗料・油性塗料の特性を解説します。
耐久性なら「油性」。環境や健康なら「水性」
主成分 | 水 | 溶剤 |
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価格 | 安い | 高い |
耐久性 | 製品によって異なるが油性より弱い | 強い |
におい | 少ない | 水性より多い |
塗料の密着性 | 油性塗料(溶剤系塗料)と比べて弱い | 水性に比べると強い |
乾燥 | 特降雨時や、気温が低くなる冬季は乾燥が遅れる | 一定の時間で乾燥する。 |
耐久性ならズバリ油性塗料です。油性塗料に使用するシンナーなどの有機溶剤は「外壁などの表面を溶かして塗料の接着性能を上げています」なので、水性塗料に比べ耐久性能が上がります。水性塗料は臭いも少なく、環境や身体への悪影響は油性に比べると少ないです。
あなたが「外壁塗装を長持ちさせたい」と思うな間違いなく油性塗料。健康などに配慮したい場合は水性塗料をお選びください。
しかし、私は信じる事ができずに、自分で確かめようと思い自宅の同じ壁(東側)を1階を油性。2階を水性で塗装してみました。油性塗料と水性塗料、塗装直後ははっきり言ってそれほど変わりはありませんでした。そして、1年、2年、3年・・・時が過ぎていきました。するとどうでしょう、5年経つと明らかに、油性塗料で塗った壁と水性で塗った壁に違いがでました。私ソデノの個人的な感想です。
現在は水性塗料もかなり進化してきました。溶剤(シンナー)を使わず人や環境に優しい水性塗料が今後、主流になる日も近いと思います。しかし、これまで油性塗料で培ってきた実績を水性塗料はまだ超えていないと感じます。
水性塗料と油性塗料を選ぶポイント
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(1)長持ちでキレイは油性塗料
- 耐久性や防汚性ならば、間違いなく油性塗料を選びましょう。特に水性塗料と油性塗料の耐用年数が同じ、また同じ塗料で水性、油性がある場合でも、艶や汚れにくさ、耐候性は油性塗料の方優秀です。外壁塗装をきれいに長持ちさせてい方は油性を選びましょう。
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(2)環境や身体への配慮は水性塗料
- 溶剤シンナーは人体に害があるので、健康を心配さる方は油性塗料はおすすめしません。また、小さなお子さん、妊婦の方がいる場合など、油性塗料は避けるべきでしょう。
- (3)艶消しを選ぶなら水性塗料
- 最近、車、オートバイなどで「マット系色」が流行っています。要するに「艶消し」です。実は油性塗料には完全な艶消しは存在しません。三分艶、七分艶の多少艶が少ない油性塗料はありますが、艶消しはありません。艶消しをご希望の方は水性塗料を選んでください。艶消しの注意点。つやなしは表面が非常にやわらかく、耐久性はあまりよくないと思います。作業中にちょっとした事でも外壁に傷が付きます。
私が下請けをやっている時、10缶塗料を使う現場で8缶、7缶。下手をすると6缶しか、元受け会社から支給されない事がよくありました。もう、お解かりですね。要するに、足りない時は水で薄めるのです。『奥様、水道お借りします」って言えばいいのです。油性の場合は薄めるにも「シンナー」が必要ですのでお金が掛かります。
まとめ
「油性塗料がどんな塗料か」「水性塗料がどんな塗料か」の違いと、選び方を解説致しました。基本的な知識で油性がいいのか?水性がいいのか?あなたに合った塗料をお選びください。