こんにちは。
八王子や町田、相模原を中心に塗装工事やリフォーム工事を行っているソデノ建装のソデノです。
外壁の訪問販売営業マンがよく口にするフレーズ「屋根が傷んできて、雨漏れする前にいい塗料で塗装しましょう」。また「いい塗料で塗装すれば雨漏れを防ぐことができますよ」とか。建築の事を知らない人を不安にさせる事を言います。では、いい塗料で塗装すれば雨漏れは防げるのでしょうか?また、いい塗料で屋根を塗装すれば雨漏れは直るのでしょうか?
実は、スレート屋根や瓦屋根の塗装と雨漏れは関係ありません。
雨漏りするからと、屋根の塗装についてご相談をいただくことがありますが、スレート屋根(カラーベスト屋根)の塗装は当社ではあまりおススメしておりません。では、なぜ当社ではカラーベストの屋根塗装をおススメしないのか?詳しくご説明します。また、この記事の最後には私、ソデノが動画で外壁塗装と実際の屋根の葺き替え(張替)工事例をご説明していますので、併せてご拝聴お願い申し上げます。
塗料で雨漏れを直すことは出来ません
塗装すると屋根の表面がツルツルになるので雨を弾く効果はありますが、防ぐ事も出来ません。
上の図がスレート屋根の構造です。(出典 https://www.kenroku-web.com/column/2004_11.html)
雨漏れは右の図にあります「アスファルトルーフィングが劣化したり穴があいたり、破れたりすると宅内に雨が落ちてきます。
ですので、雨漏れは屋根の表面で行う事ではなく、屋根の構造で防ぐものなのです。ですから、塗装で雨漏りは解決しないという事をまずは覚えておいてください。雨漏れの原因は解かったが・・・なぜ、スレート屋根を塗装しないのか?説明になってないじゃないか。と・・・思いますよね(笑)。
では塗装とスレート屋根の関係をお話します。
塗装では、ストレート屋根の寿命や防水には効果ない理由
スレート屋根の表面をキレイに塗装してもアスファルトルーフィングには何も変化はありません。塗料がしみ込む訳でもありませんので、防水性能は塗装してもしなくとも同じです。スレート屋根の耐久年数は30年~40年ですのでこの時期が来た屋根は張替えをしなくてなりません。
スレート屋根材を簡単に説明すると薄いコンクリートがケーキのミルフィーユみたいに何層にもなって1枚を形成しています。屋根が古くなると表面がぼろぼろ剥げてきます。剥げてくると塗装することも出来ません。
私の経験ですが、スレート屋根の塗装は3回が限界。築30年を過ぎたスレート屋根は塗装できません。しかし、ぼろぼろの状態でもアスファルトルーフィングがしっかりしていれば雨漏れはしません。
7年~10年で屋根の塗装をした場合平均的な大きさの家(屋根が70㎡)で洗浄と塗装で17万円~20万円は費用がかかります。それを7年ペースで塗り替えると40年間で約6回。20万円ですと屋根の塗装だけで120万円かかります。70㎡の屋根を金属屋根材葺き替え(張替え)するのと同じ費用が発生します。また、120万円掛けた塗装でも雨漏れすれば屋根を張替えしなければなりませんので2重に費用が発生します。
なるべく、家の修繕費を抑えたい方はスレート屋根の塗装を無理にしなくてもいいと思います。
上の写真のお客様も訪問販売の営業マンにかなり言われて、屋根をどうしても塗装したいと私に相談してきましたが、屋根の構造の話しや耐久性の話しをして屋根の塗装は行いませんでした。ただ・・・。美観(キレイ)を求めることも大切です。壁だけキレイなって屋根が汚いとどうしても嫌なお客さまもいらっしゃいます。
屋根の形で屋根の表面が目立つ家の場合は屋根を塗装してもいいとおもいます。私がここで言いたかったのは、「塗装では屋根材の寿命を大幅に延ばすことや雨漏れを塗装で防ぐことは出来ない」。不安を煽る様な訪問販売の営業マンには十分ご注意下さい。
スレート屋根は塗装しなくても大丈夫のまとめ
いかがでしたでしょうか。
もしかしたら、「そうだったのか!」と驚かれたかもしれませんね。
大切なマイホームですから、ケアは大事ですが、無駄なことはしない方がいいです。
もし、あなたも屋根の事でお悩みでしたら、一度弊社までご相談ください。
本当はどんなことをするのがベストなのか、適切なアドバイスをさせて頂きます。
以上がスレート屋根は塗装しなくても大丈夫のお話でした。
ご不明な点やご相談がございましたら、お気兼ねなくお問い合わせ下さい。
またソデノ建装では、外壁塗装や屋根工事に関するお得なパックもご用意しております。
実例と共にご紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
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