人工芝のメリット・デメリット。費用と工事方法を詳しく解説

八王子でリフォーム会社を営んでいます、ソデノ建装の代表ソデノです。

この記事では、人工芝のメリット・デメリット、費用や工事方法を実際に私があきる野市で工事を行った事例と共に詳しく解説致します。
人工芝をご検討中の方、天然芝とお悩みの方は是非ご参考にされてください。

天然芝のメリット・デメリット

天然芝とは？　　皆さんご存知だと思いますが、ちょっと解説します。芝草と呼ばれる生きた植物の事を芝と言います。一般的には冬に枯れて茶色になる高麗芝が多く出回っています。西洋芝は1年中、緑ですが高温多湿に弱いので一般の方が、管理するのは、ハードルが高いと思います。

天然芝のメリットとは？

①お値段が安い。

人工芝に比べて人工芝の費用はかなり安価です。天然芝にしたいお庭の状況にもより、価格は変動しますが、基本的に高麗芝で1㎡（1m×１m）で費用は2,000円～3,000円が相場だと思います。

なので約8畳の広さがあるお庭なら10㎡で2万円～3万円の費用です。あくまでも芝のみの工事費用です。

②季節を感じる事が出来る。

春先の新芽が鮮やかだったり、夏の濃い緑色、冬の枯れた色など季節に応じた芝の表情を楽しめる事が出来ます。

③お庭でBBQが出来る。（火が使える）

少しの火なら芝は燃えません。なのでBBQなどして焼けた炭が落ちて焦げますが、自然に目が生えて修復できます。花火も出来ると思います。

④雨水の心配が少ない。

よほどの降水量でない限り、雨水は地中へ浸透します。広いお庭の場合はあらかじめ雨水を逃がす方法（お庭の角度勾配）などを検討してください。

天然芝のデメリットとは？

①手入れが大変。

天然芝のお手入れに皆さんお悩みします。夏場は２週間前後で芝を刈込ます。もちろん雑草は手で処理します。肥料や雨が少ない季節は散水など手間は非常に掛かります。

②日当たりと風通しの良い地面の場所でないと育たない。

自然の草ですので、条件によっては育たない場所もあります。特に庇（屋根）の下、大きな木の下、フェンスや物置の付近など日当たりが悪い場所はどうしても芝の育成が悪くなります。

③冬は芝が枯れるので緑色が楽しめない。

関東地区での芝は「高麗芝」を使う方が多いので、冬は枯れて茶色になります。

④芝の育成によりばらつきがありきれいに見えない場合がある。

日当たりの悪い場所だけではなく、水はけがよすぎるたり水が溜まる場所など芝の育ちが悪い事もあります。また、害虫などにやられる場合もあり、きれいに見えない事もあります。

⑤よく歩く場所の芝が枯れる。

芝の上を通路にしますと、どうしても歩く場所の芝が枯れる事もありますので、置石などの上を歩きましょ。

⑥虫が多くなる。

虫は当然多くなります。バッタやカマキリ、コウロギなど生息します。秋には虫の声を楽しめるのでメリットになる場合もありますが、女性は虫が嫌いな方が多いので一応、デメリットにしました。

人口芝のメリット・デメリット

人工芝とは？　　「人工芝」は天然の芝生に見えるようにポリエチレンやウレタンなどの合成樹脂で作られいます。緑の芝部分（パイル部分）と根子の部分で下地(基盤になるシート)で構成されている物が主流です。表面にあるパイル（緑の芝の部分）は短いものから長いものまで色々にあります。

人工芝のメリットとは？

①お手入れ不要。

最大のメリットはお手入れ不要で天然芝の様な面倒な事は一切ありません。

私のお客様からの経験ですが、現役で働いている方で芝のお庭をしっかりお手入れできている方はたった、2名しかいらっしゃいません。

正直、かなりお手入れは面倒な作業となります。芝を刈らないで伸ばしますと、葉っぱの部分から茎の部分に変わってしまい、芝ではなくなってしまいます。人工芝は一切お手入れも不要で雑草の心配もありません。時々お掃除はお願いします。

②日当たりなど、環境に左右されない。1年中緑の芝が楽しめる。

当たり前ですが、人工芝ですので環境に左右されずに、美しさを保つことができます。日陰や人が歩く部分などでも問題ありません。

③維持管理に費用が掛からない。

お手入れ不要ですので、お掃除ぐらいでメンテナンスは完了します。天然芝の様に植木屋さんに刈込をお願いしたりする費用は一切必要ありません。

④ベランダ等にも人工芝は使える。

人工芝は場所を選びませんので、ベランダや屋上でも問題なく工事する事が可能です。

人工芝のデメリットとは？

①価格が高い。

価格が高いのが1番のデメリットです。天然芝500円～1,000円と植木屋さん作業費用をでが1㎡1,500～2,000円前後ですが、人工芝は人口芝で1㎡2000円～4000円。

人工芝を設置する地面を土間コンクリートにするなら1㎡12,000円～15,000円。土間コンクリートより安価な砕石下地でも1㎡6,000円～10,000円費用が発生します。また人工芝の作業費用も3,000円前後追加となります。

1㎡価格例　人工芝3,000円＋土間コンクリート12,000円＋人工芝作業3,000円　合計18,000円　天然芝の10倍の費用が掛かります。もちろんご自身でDIYする方でしたら、人工芝と天然芝の材料費の差額だけです。

②10年前後で劣化する場合が多い。

紫外線などで変色や劣化を起こしますので、10年前後で張替となります。

③BBQなど、火をお使いになる時は慎重に。

全ての人口芝は高熱に弱く、焼けた炭やタバコを落としますと焦げます。場合によっては燃える心配もあります。当社の人口芝は実際にタバコで実験しました。やはりタバコが燃えていると人工芝も溶けていきますが、燃える（炎は出ません）事はありません。

④見た目が人工的。

特に安価な人工芝は光に当てると、光ってビニールみたいに見えるのでご注意ください。

⑤年数が経過すると芝が寝てしまう場合がある。

安価な人工芝は葉の部分が弱いので、葉が寝てしまう傾向があります。良質な人工芝は珪砂などを人工芝に捲く事で葉が立ったままになります。

人工芝と天然芝の特徴を比較した表

人工芝工事のご紹介

ここでは、ソデノ建装が実際の工事例と共に工事の進み方、注意点などを解説致します。人工芝はなるべく平らな地面にするのがキレイに仕上げるポイントです。デコボコの地盤面ですと人工芝もデコボコで人工芝が浮いている部分など出来て自然な雰囲気にはなりません。

ご自身でDIYする場合はいいかもしれませんが、私どもプロが行う場合は人口芝の下地はしっかり平らにします。

本来なら人工芝は土間コンクリートの上に敷くのが理想です。張替も楽ですし、人工芝がずれたりしません。しかし、予算的に難しい場合はコンクリートの代わりに、砕石＋砂できれいな下地を作ります。今回は砕石＋砂での作業紹介です。

土のお庭を人工芝にしたいとのご要望のお客様です。まずは雑草を処分しました。お庭に雨水が溜まらない様に地面に傾斜（勾配）を付けて敷地の外へ雨水が流れる様に工夫しました。

今回は人口芝の下（地面）は砕石＋砂で作りました。砕石とは1センチ～3センチほどの砕いた石です。まず仮整地した後にこの砕石で地盤を固めます。上の写真の左側。そして地面を平らにするための砂を2センチ～3センチ重ねます。その後プレートと言う機械で地面を固めます。

地面が出来ましたら、防草シートをかぶせます。

当社が取り扱う人工芝は、巾が約2mです。長さは10m以下でないと重くて作業出来ません。ロール状で納入されます。当社が取扱います、人工芝の仕様です。

芝 丈	30mm
ゲージ	3/8 inch
間 隔	20 stitches/10cm
密 度	21,000 tufts/m2
芝の質量	12,000 dtex
芝の素材	PE monofilament
バッキング	PP+Grid+SBR LATEX

カッターで人工芝をカットします。作業は内装のカーペットと同じ様な工法で作業を進めます。

2枚目の人工芝を設置した様子です。

エアコンの下、立水栓の周りなど細かい部分にも人工芝は対応でき優れています。

工事が完了しました。

人工芝の工事費用のご説明

皆さんが1番、気になっている人工芝の工事費用です。今回ご紹介したお庭は約20㎡で、8畳のお部屋2つ分の面積です。

ご紹介した工事は約20㎡、砕石下地で合計296,000円（税別）となりました。

ここで重要な事は、人工芝はどの様な場所に設置するのか？で費用が変わりますので、3つの事例で価格をお知らせします。

①　ベランダや屋上、コンクリート部分を人工芝にする場合。（屋上がウレタン防水系の場合は別途費用が掛かります）

	1㎡	10㎡（約8畳）	20㎡（約16畳）
人工芝の製品価格	3,800円	38,000円	76,000円
下地	0円	0円	0円
人工芝の作業費	3,000円	30,000円	60,000円

②　今回ご紹介したお庭で、砕石を下地にする場合の価格

	1㎡	10㎡	20㎡
人工芝の価格	3,800円	38,000円	76,000円
砕石下地	8,000円	80,000円	160,000円
人工芝の作業	3,000円	30,000円	60,000円

③　お庭を土間コンクリートにして人工芝にする場合（土間コンクリートは5㎡以上からの工事となります）

	5㎡	10㎡	20㎡
人工芝の価格	19,000円	38,000円	76,000円
土間コンクリート	67,500円	145,000円	290,000円
人口芝の作業	15,000円	38,000円	60,000円

 

「人工芝のメリット」と「人工芝を敷く際のデメリット」のまとめ

人工芝のメリット

1. 季節の影響を受けることなく、冬でも1年中、きれいな状態を保つことができます。
2. お手入れが不要。芝刈りや雑草処理はしなくて大丈夫です。
3. どこにでも敷けるので幅広い用途に使用でき、導入してから費用が必要ないので経済的です。

人工芝を敷く際のデメリット

1. 初期費用は天然芝の10倍掛かります。
2. 天然芝と違い寿命があり、丈夫なものでも10年程度で張替します。
3. 1年中緑なので季節感がありません。

人工芝と天然芝を選ぶ時に必要な費用とお選びの基準とは？

人工芝は「費用は高い」が「お手入れ不要」、天然芝は「安い費用」ですが「お手入れにかなり時間とお金が掛かる」という事になります。

人工芝と天然芝のどちらが良いのかという事にありますと、用途や場所によって異なりますが、私はお手入れが面倒な方や日当たりなど天然芝の育成に不安がある方は人口芝をおススメします。

私がが人工芝をおススメする理由としては、人工芝は丈夫なものですと10年程度耐久します。10年間、天然芝のお手入れがご自身で出来なく植木屋などにお願いした場合は人口芝の方が安く済むと思います。時間を無駄にしたくない、雑草や虫に悩みたくない方はぜひ、人工芝をご検討ください。

当社が取扱しています、人工芝の輸入元のご紹介です。