安さだけの外壁塗装は失敗の原因に繋がります。安いことは大変いい事でもありますが、安さにも訳があります。価格だけを考えていると、外壁塗装工事が失敗する恐れもあります。なぜ、価格特に、安さだけを基準に考えてはいけないのかを、詳しくご説明します。
外壁塗装の価格が相場より安い場合は【手抜き工事】を疑う
こんにちは! 八王子市で創業20年のリフォーム会社を経営しています、ソデノです。
外壁塗装や外壁塗替えは、高額なリフォーム工事となります。また、ネットなどで「失敗した」とか「工事費用が高額だった」「手抜き工事だった」などなど、心配な事もたくさんあります。絶対に失敗したくないと皆さんお考えだと思います。外壁塗装を成功させるには外壁塗装の見積もりを十分に理解する。また、正しい外壁塗装の見積もりなのか?落とし穴はその見積もりにはないのか?など、外壁塗装を成功させる為にとても重要な事です。外壁塗装費用が安こと嬉しい事ですが、安くなるということにも訳があります。その外壁塗装の安い訳を5項目分けご説明いたします。
塗料を薄めるのが手抜き塗装工事の基本
安い外壁塗装を行う業者が1番初めに考える方法が、塗料を薄めるです。補足説明ですが、一斗缶で現場で来た塗料は、正しい塗装方法でも5%~10%ほど薄めて作業しますので、塗料を薄める=手抜き工事ではありませんのでご注意ください。ここでの薄めるは本来の薄める割合を大幅に超えて薄める行為が手抜き工事です。最近の外壁塗装は水性塗料を使いますので水道水で簡単に塗料を薄める事ができます。油性塗料でも薄めすぎは良くありませんが、油性の場合は薄める為に「薄め液溶剤」を用意しますので、薄めるにもお金がかかりますね。塗料1缶でどのくらい塗れるのか?もご確認ください。
人件費のカットとアルバイト職人
ベテランで技術や経験の高い職人は、それなりの日当(お金)になります。約2万円です。人件費を抑える為には、経験の浅いスタッフで外壁塗装をさせる場合があります。特に屋根など普通ではなかなか見えない所を経験の浅い人を使います。
正直、大工など物を作る作業ではないのでそれほど難しい作業ないので、あなたが見て、ベテランかアルバとか?見分けがつかない場合もあります。
しかし、技術の差は明確に数年すると現れます。塗膜(塗料の塗り方)が均一でなく、ムラなった。木部がすぐに剥がれた。塗装が浮いているなどなど、トラブルも多いですね。このように、安さが原因で、ベテランの塗装職人いないまま、塗装が行われ、結果的に失敗する外壁塗装になる事となります。相場より、安い見積もりの場合、「費用は安いけど、経験と知識がある職人さんですよね?」など事前に聴いてみるのもいいと思います。
工期を短くする
塗装の工期が長引きますと、人件費がかさんでいきます。例えば、2人で6日間掛かる見積もりをして、5日間や4日間で工事を終わらせると、当然人件費が安くできます。これは下請け業者が使う方法です。普通は工事日程がありそれに準じて作業を進めますが、工事期間を短縮したい職人は、塗装の乾燥が不十分なまま中塗り・上塗りなどが行われ、客様にとっては失敗外壁塗装となります。
安い見積もりを出されたら、「塗装のスケジュール、工程表」等で確認してください。30坪の住宅で屋根と外壁の塗装を職人2名で行った場合、約2週間は作業します。これが1週間ですとかなり悪質だと思います。
極端に安い足場費用
仮設足場は塗装作業にとって大切です。また、建築基準法などで、高所作業には必ず、足場。安全帯。ヘルメットが義務付けられています。その足場を単管だけの足場や、足場の本数を減らしたような簡素な足場することで足場代を削減。もし、それで事故が起きてしまう可能性もあります。
クサビ式足場代は約30坪の一般的な建物であれば15~20万円になります。3階になりますと30%UPします。この金額を基準として、足場代の見積もりが安すぎる時は、塗装業者に「なんでこんなに足場代やすいのか?法的には問題ないのか?」等、聞いてください。
丸投げ・下請け業者に発注
人件費をもっと安くしたいのなら下請け業者丸投げ、すべて現場を任せます。価格は1棟00万円とか坪×0円とかで下請けに仕事を投げます。すると、さらに下請け業者は、実際の工事費用がかなり安いのでなんとか利益を増やそうと、時間をかけず手間もかけずに塗装をすぐ終わらせます。
これが原因となって、いい加減な仕事となり、結局は粗悪な外壁塗装になります。この様な状況にならない為に、塗装業者に「塗装してくれるのは、すべて自社従業員ですか?」と聞きましょう。
補足です。外壁塗装でよく目にする「自社完全施工」「自社管理」などと言っていますが・・・どこまでか自社でどこからが協力会社でどこからが下請けなのでしょうか?
私の住む、八王子地区でNO1の外壁塗装専門店さんのホームページに掲載されていた1年間の外壁塗装工事件数が年間なんと、280件。現場がお休みの日もあると思いますので、毎月、約23件の外壁工事を行っている事になります。私が思うには、上場の建築会社じゃないとここまでの現場管理、お客様との打合せ、手直しアフターサービスなど出来ないと思いますが、この会社はすべて「自社施工」と言っていますが・・・・本当ですかね?
まとめ
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。安い見積もりをもらうとうれしいだけでは、済まされない事もありますので十分ご注意ください。
やはり、あなたの家の外壁塗装の相場や平均的な価格をよく調べ、適正な価格で工事を行う方が私はいいと思います。ぜひ、ご参考にしてください。