プロが語る。外壁塗料の選び方と外壁色の選び方
この記事では
- そもそも外壁塗料はどの様に選べばいいのか?
- 外壁の色はどの様に選べばいいのか?
この2点について詳しく解説致します。また、「高額な外壁塗料の罠」と言う動画でも私ソデノが解説していますので、ぜひこの記事を最後までお読みください。
あなたの外壁塗装に高額な塗料は本当に必要なのか?
最近は色々な外壁塗料が販売されています。メーカーのカタログを見ますと、とてもいい事が記載されていて、これなら大丈夫と思いがちですが、いい事ばかりではありません。
外壁塗料の大まかな種類と対応年数
塗料 | 耐用年数 | 施工価格(㎡) |
---|---|---|
アクリル | 3〜8年 | 1,800円/㎡前後 |
ウレタン | 5〜10年 | 2,500円/㎡前後 |
シリコン | 7〜15年 | 3,500円/㎡前後 |
フッ素 | 12〜20年 | 4,800円/㎡前後 |
ラジカル | 8〜16年 | 4,000円/㎡前後 |
セラミック (断熱/遮熱) |
10〜25年 | 4,500円/㎡前後 |
光触媒 | 10〜20年 | 5,500円/㎡前後 |
無機 | 10〜25年 | 5,500円/㎡前後 |
ナノテク | 10〜15年 | 5,500円/㎡前後 |
一昔前は、アクリル系が主流でした。現在はラジカル・フッ素・セラミック・光触媒など高額な塗料も各メーカーから発売されています。
あくまでも当社のお話ですが、当社はシリコン+セラミックの塗料を使っています。㎡単価は2800円です。光触媒、無機、ナノテクと比べると半額です
当社が建坪30の外壁塗装費用が90万ですので、光触媒などは外壁塗装に180万円もかかってしまう計算となります。
この90万円の差、皆さんはどの様に感じますか?
ここからは私の経験からのお話なので、正確性に欠ける事もあるかと思いますがご理解ください。
① 外壁や屋根に塗装すると温度が下がる。宇宙開発で生まれた塗料
塗料はドロドロで工事が思うように進まなかった事を覚えています。工事後のお客様に私は温度が下がったのか?尋ねました。するとお客様は「なんとなく室温が下がった気がする」と言っていました。
② 雨で外壁が奇麗になる塗料
これは私のお客様がマンションデベロッパーで、雨で洗うという塗料を新築マンションにお使いになったそうですが、1年もしないうちに「水垢」で黒い線が多数入りメーカーと施工店にクレームで塗装をやり直した事があったそうです。
高性能な塗料の性能を信じ切る事は避けてください。例えば、車の燃費もメーカー発表と実際の数値には差があり、ほぼ、メーカーの数値を上回る事はありません。
なので、塗料の性能もあくまでもデーターでの数値で実際の耐久や性能は発揮できないと感じます。
私が言いたい事は、業者、特に営業担当がいる会社は「工事費用をなるべく高額」にする傾向があります。それは営業マンの成績であり収入になるからです。
営業成績を上げる事は悪い事ではありません。だた、あなたがどうしても高性能な塗料がいいのなら問題ありませんが、普通に10年~15年外壁塗装を耐久させるにはそこまで高額な塗料は私は必要ないと考えます。
高性能な高額塗料より、正しい塗装方法と油性塗料を私はおススメします。
最近は「水性塗料」を使う業者がほとんどです。環境にいい。匂いが少ない。などなど言われていますが、1番は水で薄める事が出来て溶剤を使う手間や費用を削減できるからだと私は思います。
メーカーも油性も水性も性能は同じと言っていますが、私は、自宅で油性塗料と水性塗料の塗り分けをして実験した結果私の経験ですと、塗装後5年を超えるとやはり油性の弾力性や艶は水性より大幅にきれいな状態を保っていると思います。
確かに、外壁塗装中は水性塗料より油性塗料の方が臭いがあると思いますが、外壁塗装をなるべく長くきれいに保ちたい方には私は油性をおススメします。
また、正しい塗装方法ですが、各メーカー塗料の種類によって、相性のいい下塗り材や塗装方法があります。実はこの正しい塗装方法を守らない職人て以外に多いです。
自己流や塗装しやすいので、塗料を薄めすぎたりすることもあります。実際あなたが、1日中塗装職人の仕事を見てもどこで手抜きをしているかなんて解かりません。
また、業者(工事店)のお客様に対する思いなども価格や単価には表すことが出来ません。
最後は、あなたの厳しい目でご判断してください。
外壁色の選び方
【Before】
【After】
外壁を塗り替える時、1番最初に検討して頂きたいのが、どんな色がいいのか?です。
すごく簡単そうですが、実はとても難しいです。私の経験ですが、あなたが男性の場合、寒色系(青色系)を選ぶ傾向が強いです。女性の場合は暖色系(黄色系)を選ぶ傾向があります。出来ればご家族で外壁の色を検討してください。
特に50歳オーバーの方は奥様や娘さんのご意見で進めるとご家族の意見が収まる傾向があります(笑)我が家も家内が家の色は決めました。そして、ある程度どの様な色がいいのか方向を決めておくことが大切です。外壁の方向は暖色・寒色の正反対の方向でも構いません。まずはどんな色が候補に挙がったかを確認して、業者に伝える事が先決です。
もし・・・「外壁の色なんてなんでもいいよ」ってお考えですと、好みの色でないとやはり、損した気分になりますし、外出した時に、素敵な外壁色の家や好みの色を見ると残念な気分になると思いますよ。しかし、ご自分やご家族の理想の外壁色ですと、ご家族もいい気分で生活できると思います。
やはり、昔も今も変わらない「白系」が人気ですね。白の次は「ベージュ系」です。最近若い世代の方には茶色や黒、濃紺など濃い色の人気もあります。
少し前の外壁はベージュやうすいグレー系が人気でしたが、茶色や濃紺に白を組み合わせるツートンが人気です。
特に若い世代(40代以下)の方に人気があります。逆に私と同世代(50オーバー)の方は、白やベージュ単色がおおいです。これには建物の雰囲気が影響していると私は思います。
若い方は簡単に言えば「洋風系」ご年配の方は「和風系」の持ち家が多いのでこのような傾向があると私は感じています。
また、自分の個性を強調したい。自分の好みやライフスタイルを表現したい。
例えば「海が好き」とか「アウトドア好き」とか「欧州好き」とか、個性が多様化しているのも要因だと感じます。外壁はうすい色で屋根が濃い色などととらわれない方が増えました。
外壁塗装の色見本は小さい物が多く、なかなかイメージ出来ませんので、業者に色見本を作ってもらいましょう。
無料でA4サイズの物を作ってもらえます。個々でのポイントはカタログで見る色は濃く見えます。大きくなればなるほど薄く見えますので、ご注意ください。
また、「日塗工カタログ」と言って、色が沢山ある見本帳もありますので、メーカーのカタログでご希望の色がない場合は業者に日塗工のカタログを見たいとお伝えください。
私、ソデノからの外壁色を選ぶ方法をおひとつ。
買い物や散歩に出かけた時に、素敵な外壁色の家を参考するのが良いと思います。
スマホやパソコンの画面で見るのと、実際の建物の方がイメージしやすいです。
お気に入りの建物を業者に見てもらい、色番号を聞くのが良いと思います。
実はリフォームって家族団結の行事でもあります。
ご家族皆さんにいろいろなリフォームに参加して頂き、一つの目標に向かうプロセスをぜひ、楽しんで行ってください。
当社ではなるべくご家族皆さんの意見をお聞きしてリフォームのお話を進めます。
以上が外壁塗料と外壁色の選び方お話でした。
ご不明な点やご相談がございましたら、お気兼ねなくお問い合わせ下さい。
またソデノ建装では、外壁塗装や屋根工事に関するお得なパックもご用意しております。
実例と共にご紹介しておりますので、ぜひ併せてご覧ください。
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