今回のお話ですが、雨漏れが原因で外壁が傷んでいて外壁の補修工事をご検討している方にぜひ読んで頂きたい内容となっています。
八王子の総合リフォーム会社、ソデノ建装、袖野です。今回のお話ですが、雨漏れはどの様な状況で発生するのか?また、雨漏れによる外壁補修工事はどの様に進むのか?そして1番気になる外壁補修工事の費用と相場を解説致します。
本ページに掲載されていない事でご質問やご相談がございましたら、お気兼ねなくお問い合わせ下さいませ。
また記事の最後に雨漏れによる外壁補修工事動画もご紹介していますので合わせてご拝聴頂くと工事の流れや工事方法をよくご理解頂けると思いますのでご検討の方はご覧になってください。
雨漏れで外壁が傷んだ場合の補修・修繕リフォーム工事例と費用の解説
今回のお話をご説明致します。
- 外壁内部へなぜ水が入り込むのか
- 補修工事をしなければならない外壁の症状
- 外壁の修繕・修理リフォーム工事の進み方
- 外壁修理・修繕リフォームの費用と相場
- 外壁修理・修繕リフォーム工事のポイント
以上4項目に別けて詳しく解説致しますので、最後までお読みなってください。また記事の最後には実際に外壁に雨水が入り柱や梁、外壁の補修工事例を動画でもご紹介していますので、ぜひご覧になってください。
外壁の雨漏れは建物の柱や梁まで傷んでしまう場合もあり、修繕費用や修理費用が高額なってしまうケースがありますので、早期発見、早期修理が1番いいと思います。
外壁内部へなぜ水が入り込むのか
外壁の内部への水の侵入には2種類の経路が考えられますが、多くは家の外部からの雨水が入り込むケースとタイル浴室など室内から外部へ水が入り込むケースがあります。
室内からの水漏れは浴室など付近(浴室より下部の外壁)の破損している時によくみられる事例ですので、水漏れを特定しやすい事が多いです。
それとは対照的に外部から外壁内部への雨水の侵入経路は色々な場所を調べます。例えば外壁のひび割れ。窓周りの付近。下屋と外壁の取り回し、外壁材の結合部、ベランダの防水、などなど多数ありますので特定するのに時間が掛かったり、傷んだ外壁を壊してみないと解らないケールも多々あります。
雨漏れや水漏れで外壁補修が必要な工事は工事後に必ず、水漏れや雨漏れを止めなければならない100点満点の工事でないといけません。ここで大切なのは「雨漏れや水漏れ」の原因を追究する事です。
当社では雨漏れや水漏れの仮説を立て、その仮説が正しいのかを検証して工事を進める様にしています。
補修工事をしなければならない外壁の症状
外壁の内部へ雨水などが入った場合、外壁や内装へ変化が起きる事がありますので、詳しくご説明致します。
外壁仕上げ方法は色々あり、窯業系サイディング。リシン吹付。吹付タイル。ジョリーパット等々多数存在しますが、ここでは大きく①乾式外壁仕上げ、②湿式外壁仕上げの2つに別けてご説明致します。
乾式外壁仕上げ | 湿式外壁仕上げ | |
代表的な外壁材 | 窯業系、金属系のサイディング張り | リシン吹付、吹付タイル、ジョリーパット |
雨漏れの症状 | 窯業系の場合は、表面が剥がれてくる。塗装が部分的に剥がれてくる。 | 外壁には症状が出難い。建物内部へシミが出来る。外壁全体がが剥がれてくる。 |
簡単にご説明しますと、乾式外壁はサイディング工法。湿式はモルタルを下地にした外壁工法です。
乾式外壁サイディングの雨漏れや水漏れによる症状は「表面が剥がれ落ちてくる」「外壁が柔らかい」「何回塗装しても部分的に塗装が剥がれてくる」このような症状がありますと、雨漏れや水漏れの可能性が高くなります。サイディング外壁の表面は水に強い材質ですが、逆にサイディング裏側は水や湿気に弱く、内部で水漏れや雨漏れがあると表面に症状が顕著に現れます。
これとは反対に湿式外壁(リシン吹付・吹付タイル等)はモルタ下地外壁ですので、水に強い特性がありますのでかなり雨水が入り込まないと外壁への症状が出ない事もあります。特徴として外壁が割れてくる。塗装が剥げる。外壁の間から基礎等に水が流れた後がある。また、建物内シミがある。壁紙が剥がれる等の症状が出る事があります。
建築の事をよく知らない方でも「外壁が変だ」とか「訪問販売の営業マンに外壁を指摘された」「塗装が剥げる部分が決まっている」などありましたら、早めに専門家に見てもらう事をおススメします。
外壁の修繕・修理リフォームの進み方
【Before】
【After】
上記の写真が、工事前と工事後ですが、外壁を一部リフォームした様に思いますが、実は大変な作業でした。
外壁を剥がしてみると、かなり雨水が壁の内部へ侵入していたことが解りましたが、実は、私も高橋もかなり水が入っていると予想していました。
木造3階建て、窯業系サイディング外壁の補修作業工程は下記の順番で進んでいきます。
写真の赤丸部分から雨水が浸入していました。装飾用の柱です。柱の取付に不備がありました。
3回部分の写真ですが、3本ともしっかり雨水が入っていました。
工程その① 傷んだ外壁部分の開口工事を行う。
まずは、傷んだ外壁部分を壊して内部がどの様になっているのかを確認する作業から始まります。この作業は極めて重要で、外壁を剥がして雨水がどの様にどこから入っているのかを確認します。
サイディングを剥がした様子です。茶色い跡は雨水が流れた証拠です。建物の上から雨水が流れています。
建物角の柱や構造用の合板板が腐っています。この建物は築12年です。私の予想では新築当時から雨水が入ていた可能性があるのではないかと考えます。
現在、新築には保障があり、このような雨水での破損は補償対象ですが、残念な事に10年保証との事で新築業者は一切保証しない事になりました。
工程その② 建物構造部の補強・補修工事
傷んだ柱を補強した様子です。当社では強度が弱くなった柱の周りを2×4材で補強する方法を使います。色々な補修方法があるとは思います。
「傷んだ柱を交換する工法」での補修・修理を行う方が多いようですが、傷んだ柱を取り換える際に家が傾く事や梁との接続(羽子板金具)工事に時間や手間が掛かり、工事費用が高額になりますので、当社では傷んだ部分を補強して構造用のべニアでさらに強度を上げます。
最適な方法で安全に暮らせるプラン。そして、工事費用を抑えお客様のご負担を軽減する事もリフォームで大切な事だと私は思います。
国土交通省認定の12.5ミリの構造用のべニアで補強します。
防水シートを貼り込んでサイディングは通気工法なので、胴縁を入れてからサイデイングで仕上げて、外壁を塗装します。
工程その③ サイディング張り・塗装工事
新しいサイディングを張りました。ここでの注意点ですが、部分で外壁を補修する場合は既存のサイデイングと同じ厚みのサイディング材で補修する事が大切です。
サイディングにも色々な厚みがあり、年々サイディングが厚くなっています。同じ厚みでないと「窓やドア、換気扇」などの取り合いが上手くいきません。雨漏れの原因にもなりますので、サイデイングの厚みは重要です。
最後は塗装工事です。外壁補修後は塗装をしますので、同じ様な柄を選んでください。色は塗装しますので、問題ありません。
とても重要な事をお話します。
こちらのお客様はソデノ建装に問い合わせる前に「塗装専門店」にも見積もりを依頼していました。
その塗装専門店も外壁を補修しなければなりませんとの説明はあったそうですが、外壁材(サイディング材)の張替見積と外壁塗装だけで直せると言っていたそうです。
しかし、塗装面門店の工法や金額(大幅な値引き)に不安をもった奥様が当社を見つけ、ご連絡頂きました。奥様のお話ですと、塗装専門店はここまで壁の内部が傷んでいる事を予想出来ていませんし、正しい補修も出来ないとの事でした。
外壁修理・修繕リフォーム費用の相場
外壁補修の工事費用をまとめました。1㎡の単価となります。
工事項目 | 1㎡の単価(すべて税別) |
傷んだサイデイングの撤去・処分 | 1900円 |
下地べニア・防水シート | 3000円 |
新しいサイディング材 | 3500円~7500円 |
新しいサイディング材の取付 | 2000円~4500円 |
この単価はあくまでも「外壁補修費用」です。今回ご紹介したような工事例ですと、足場や塗装、水切り金物などの費用が発生します。
その他、雨漏れ補修・修繕に付随する工事と費用の目安
屋根補修・修繕 | 1〜50万円 足場が必要な時は足場代がかかります。 |
屋根の棟・谷樋板金の修理 | 3~15万円 別途足場費用が発生する場合もあります。 |
雨どいの修理 | 1~15万円 あくまでも修理の価格です。 |
ガルバ材屋根の交換 | 100〜200万円 カバー工法・葺き替えで価格が異なります。 |
天井の雨漏り修理 | 10~15万円 6畳の天井交換費用です。下地の様子で費用は変わります。 |
外壁の雨漏り修理 | 5~50万円 外壁のひび割れや破損状態で費用は変わります。足場代別途 |
漆喰の打ち直し | 30〜50万円 打ち直しの箇所や面積により異なります。足場代別途 |
外壁塗装+コーキング | 100〜190万円 建物の大きさで費用は変わります。 |
ベランダの雨漏り修理 | 3~25万円 防水方法で費用は変わります。 |
窓サッシ・天窓の修理 | 3~25万円 別途足場費用など発生する場合もあります。 |
屋上の雨漏り修理 | 20~100万円 防水方法で費用は変わります。 |
柱や梁の補強 | 15~250万円 雨漏れの状況で費用が変わります。 |
雨漏れ範囲によっては高額なリフォーム工事になる場合もありますので、慎重に業者や見積もりを検討してください。
雨漏れや水漏れでの外壁補修工事はその建物の状況で大幅に変わってきます。この表で工事費用が解るとは思いませんが、一定の目安としてご理解をお願い申し上げます。
雨漏れ・水漏れでの外壁工事費用は信頼できる業者へ見積もりを依頼する事が大切だともいます。
外壁修理・修繕リフォーム工事のポイント
外壁の補修が必要リフォーム工事ですと、建物構造の知識と経験がないと修理や補修は難しいと思います。特に塗装専門店等のペンキ屋にはお願いしない方が賢明だと思います。
また、リフォーム業者でも実際に雨漏れや補修工事を行っている業者、雨漏れ補修や外壁補修の工事例をHPなどで紹介している業者、そして何より「地元の業者」にご相談するのがよろしいと思います。
雨漏りなどによる外壁補修工事のポイント
- 塗装専門店やペンキ屋に相談するのは避けましょう。
- 雨漏れ工事の実績があり、建築士などが施工管理してくれる業者
- 地元の業者
- 見積や工事方法を手寧に解りやすく説明してくれる業者
- アフターフォローしてくれる業者
リフォーム工事を成功させるのはなんと言っても「業者選び」です。大手が良いのか?個人店がいいのか?チェーン店が良いのか?どの業者にもいい所と悪い所があります。
高額なリフォームは失敗する訳にはいきませんので、親身になって相談を聞いてくれる業者をお選びください。