こんにちは。
八王子や町田、相模原を中心に塗装工事やリフォーム工事を行っているソデノ建装のソデノです。
今回ご紹介するのはビル屋上の防水工事です。数年前から雨漏れがあったようです。
防水工事は高額なリフォームですので、部分で補修したそうですが、どうしても雨漏れが止まらない状況が続き、思い切って全面改修工事することになりました。
今回のお話ですが、①屋上シート防水工事の進み方。②工事費用と工事期間。③工事のポイント。防水工事を3つの項目に別けて詳しくご説明致します。また、このお話の最後には当社が実際に行った防水工事を動画でもご紹介していますので、防水工事をご予定の方や雨漏れにお悩みでしたら、最後まで記事を読んで頂き、動画もご拝聴頂く事をお願い申し上げます。
八王子子安町の屋上防水工事例と費用のお話
【Before】
【After】
防水工事の進み方
さて、今回のビルですが、下見や見積もりの時点でいくつか難問が発生していました。
まずは空調エアコンの室外機。大型が3台。小型が1台。室外機を動かすには配管と電源を外し、移動しながら防水工事を行います。
空調の機種が古く、取り外した際にガスが抜けてしまったりして、空調が効かなくなる場合もありますので、室外機を動かさないで防水する案も検討しました。しかし、防水は建物にとって重要なことです。
また、メーカーの10年保障を受ける為にも室外機を移動しながら防水をする事としました。エアコンを移動させる作業から工事は始まりました。
無線で屋内と屋外で配線を確認しながらの作業です。
事前に製造メーカーにも相談しましたが、やはり機種が古くメーカー対応できないとの回答でした。
しかし、当社のエアコン担当業者はなかなかの腕前です(笑)こんかいも寺林さんにお任せしました。寺さん、いつもありがとう。
ここにも問題がありました。壁と床との見切り(水切り金物)がありませんでした。
通常は壁の中に金物がもぐりこんでいて、雨水が上がってこないようになっているのですが、付いていません。
新しく水切り金物を付けますが、壁の中に入れることが出来ないので、2重に金物を付ける方法を選びました。
写真左上に見える、雨水が流れる場所(ドレン)も新しくします。
ここの屋上ですが若干勾配(床の角度)が緩いようにも思いました。
フェンスも撤去して、カサギ(フェンスの柱が入っている部分)も防水工事を行います。
フェンスやカサギは今一度再利用します。この方も防水マニアでかなり詳しいですし、色々な工法を知っています。
現場、現場にあった方法を提案してくれます。
1番自信がある工法を薦めてくれるので私も安心しています。
今回も、ウレタンにするかシートにするか・・・悩みましたが、室外機が移動できましたのでシート工法で工事を進めます。
古い防水シートを剥がしました。エアコンの室外機があったので、半分半分で仕事を進めていきます。掃除をして薄いシートをまず貼りました。このシートは通気を抑える役目があるようです。
金具で薄いシートを止めてから、防水シートを貼り込みます。
室外機がないので1枚で防水シートを貼ることが出来ます。
階段の下も1枚で防水シートを流します。切れ目が少ないほど防水の信頼度は上がっていきます。細かい作業が続きます。
突起物(ピンコロ)部分はカッターでくり抜き、専用の接着剤で補強します。
こんなカンジで現場は進みます。移動した室外機があります。
心配だった、壁との水切り金具は2重に付ける方法を選びました。現状で1番いい方法を選ぶことが大切だと思います。
雨水が流れる排水溝(ドレン)も入り口からホースまで一体化したものを使います。
防水シートの接続は全て専用の溶接機でシートを溶接していきます。あまりゆっくりして作業すると防水シートが焼けてしまい穴があきます。早すぎると溶接が完全に落とし込めないで溶接不良となります。非常に難しい作業です。
突起物(ピンコロ)付近はウレタン防水で仕上げます。
完成しました。お天気がよければ10日前後の作業です。エアコンも無事に復旧しました。
手すりやカサギも取り付け。実はここは3階屋上で、4階屋上、5階屋上も工事する予定となりました。
もちろんメーカーの10年保障がつきます。
工事費用と工事期間
工事期間は10日間
工事費用は、エアコン移動、シート防水工事、80㎡で140万円(税別)
防水シートメーカーから10年の保障が付きます。
防水工事のポイント
屋上や陸屋根の防水リフォーム工事方法は大きく分けて2種類工事方法があります。
- ウレタン系防水
- シート防水+ウレタン
当社ではほとんどが②のシート防水+ウレタンで作業を行います。それは「雨漏れの心配がゼロに等しいい」からです。シートで完全に屋上に防水膜を付けウレタン塗膜で保護するのが良いと感じます。このシート防水のデメリットは費用が高額になる事です。
雨水は意外な場所から室内へ侵入します。経路を見つける事が難しく、現場での経験が生かされます。やはり、現場経験の豊富な業者へお願いするのがおススメです。
以上が今回ご依頼いただいたビルの屋根の防水工事でした。
もしも外壁塗装のことや防水工事のことでお困りのことやご相談したいことがあれば、いつでもお気軽にご連絡ください。
相談・見積・下見・プラン全て無料です