八王子でリフォーム会社を経営しています、ソデノです。

ソデノ建装リフォーム代表、ソデノです。

今年は台風が相次ぎ、日本列島で猛威を振るった結果、住宅被害が相次いだ年でした。その中でも、特に弊社でもお問い合わせが殺到したのが「屋根が壊れた」「屋根を直して欲しい」というものでした。

実は先日、TV東京の『ゆがたサテライト』より取材を受けました。

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/you/news/post_164196/

http://www.tv-tokyo.co.jp/you/

主にお話をしたのは、恐らくあなたも気になっている

・屋根が飛ばされない為に何をしたらいいのかという対策

・詐欺被害などのトラブルにあわない為の対策

そして、

・今後台風など自然対策に備え、ご自宅のメンテナンスをどうすればいいのか

この3つだと思います。

そこで、この記事では、実際にインタビューでお話をした事を含め、あなたが台風の屋根修理で備えておくことと注意しておいていただきたい事をお伝えします。もちろん、リフォーム会社直伝のトラブルに合わない為の見積もりの取り方についても解説します。

もしもに備え、ブックマークをしておいていただくことをお勧めします。

テレビでこんな事を聞かれました

「台風での屋根の被害を取材させて頂けないでしょうか?」と問い合わせがありました。当社でも数件、屋根工事の予定がありましたので、取材を引き受ける事になりました。そして、担当ディレクターから質問されました。

  • 台風でどの様な屋根の被害が出るのか?
  • 屋根のどの部分の被害が大きいのか?
  • 修理方法は?
  • 修理がなぜ込み合っているのか?
  • 修理にかかる費用と期間

台風でなぜ、屋根が吹き飛ばされてしまうのか?原因と対策。 実際にソデノが経験した現場の紹介。

屋根がすべて強風で吹き飛んだ被害

この写真は実際に台風で屋根がすべて落ちた現場です。私の事務所の近所です。屋根が落ち、消防署も警察も対応してもらえず、私の所へ連絡が来ました。私は落ちた屋根を電柱へ持参したロープで飛ばない様に縛りました。しかし・・・もっと悲惨な状況が起きました。

隣のお宅に屋根の半分が落ちて、車が下敷き。お隣の玄関も壊れました。ガルバニューム波板屋根です。

 

このお宅、建築系の大学教授が設計。横浜でデザイン住宅を手掛けるちょっと有名な会社が家を建てました。新築後3年か4年だと思います。こんなに新しい家なのになんで屋根が落ちてしまったのでしょうか?自分の家ならともかく、ご近所の方にまで迷惑をかけてしましました。幸いに誰もケガをすることがありませんでしたが、もし、通行人や屋外に人がいたら・・・本当に大惨事です。

確かにこの日はかなり強風でした。しかし、屋根が落ちたのは近所で、この建物だけでした。なぜ、この建物の屋根だけが破損して落ちたのでしょうか?なぜ、屋根が全部落ちてしまったのでしょうか?実は・・この台風の前にこちらのお宅から屋根の点検依頼を私は受けていました。新築後から雨漏れに悩まされていたそうで、新築工事業者が何回手直ししても、雨漏れは止まりませんでした。また、ここ重要ですが・・「屋根の一部が風で剥がれそうになっている。私への依頼は①雨漏れの原因。②屋根が剥がれそうな場所の補修。この二つの見積もり依頼を受けました。まず、雨漏れですが、完全に水切り金具の施工方法や天窓の取り付け不備が原因でした。このお宅は「片流れ屋根」で南側が1番高くなっていました。その南側の鼻先(屋根の先端)を固定している釘が抜けていました。また、この釘も短い釘でした。数日後、見積もりを届けました。その時私は「屋根を止めている釘が短いので全部を長く、釘より丈夫なビスでのやり直し」を提案しましたが・・・その後この方から連絡があったのはこの写真を撮った日。屋根が落ちた日まで連絡はいただけませんでした。

もし・・釘を長いビスに交換していれば、防げたかもしれません。

余談ですが、この建物を設計監理した人と話をしました。「私は長い釘で施工するように指示をした」と言っていましたが、実際は手抜きに近い工事でした。また、この設計者と工事担当者は屋根が落ちた4日後に現場にきました。有名な設計者でおしゃれな建築会社でも人が安全に暮らせない家を作っても意味がありません。後日、復旧工事は私が行いましたが、屋根の下地材(母屋など)もかなり細い材料を使っていました。

屋根の一部が破損した現場。

台風の被害で家(建物)で多く被害が出るのが、屋根の破損です。瓦屋根は基本的に屋根に置いてあるだけですので、強風で飛ばされたり、瓦がずれてしまったケースが多いです。スレート屋根の場合はスレート屋根は比較的弱い材質ですので、強風で割れて落ちる事が良くあります。

そして、1番被害が出るのが、屋根の棟部分の破損です。棟とは屋根の1番上にある部分で、屋根材と屋根材を押さえている部分。金属製。多くは杉板を下地に使い下地に釘で止める方法が多いです。

棟は薄い金属ですので強風で剥がれ始めると、いっきに外れるケースが多いです。

棟をとめている杉板は柔らかい材質ですので、強風などに弱い傾向があります。やはり、樹脂製の棟下地材を使い、釘ではなくサビないビスで固定する工法が1番安全だと私は思います。

庭に落ちた屋根の部材。棟と棟を固定する杉板

カーポートやテラス屋根などが壊れた現場

カーポートのポリカーボネート屋根や波板屋根屋根が飛ばされるケースも多いです。特にポリカ製の屋根は取り付けが比較的簡素です。はめ込む式でビスで止める方式が多いので、強風には弱いです。

この写真は、強風で1枚、ポリカカーポートの板が外れてしまいました。

一見、ポリカーボネート板が取れているように思いますが、細かく調べると色々破損している場所がありますので、専門家に見てもらうのが1番いいと思います。この写真はポリカーボネート板を取り付けている押し縁が変形しています。

今後の台風に備えておくべき事

鉄骨やRC(コンクリート)、より木造(在来工法・2×4)が台風の影響を受けやすと私は思います。立地条件でも、かなり違いがあります。建物が密集して、中心に建っている建物は比較的、風の影響は少ないです(我が家はこのような場所です)。高台の家や高層ビルの近くも風が強い傾向があります。写真の建物は、高台にある建物です。

 

立地条件や建物の種類とは別に、台風の影響を受けやすい建物をご説明します。

  • 築30年を超えている建物
  • 外壁塗装や屋根塗装を15年以上行っていない建物
  • 瓦屋根・スレート屋根の建物
  • 雨戸がない建物
  • カーポートやテラス屋根がある建物

外壁塗装・屋根塗装の時に専門家に見てもらう。

新築後30年を超えている建物や外壁塗装や屋根塗装などを15年以上行っていない建物は十分注意が必要です。人間でいえば、築30年と言えば初老の時期です。また、健康診断なども人間ですと毎年受ける方が多いです。家の場合は毎年診断受けなくともいいとは思いますが、7年~10年に一度は専門家に家を診断してもらいましょう。しかし、健康診断でもお金がかかるように、家の診断もお金がかかります。そんな時は「外壁の塗装や屋根塗装」に合わせ、専門家に見てもらうのが費用も掛からずいいと私は思います。

しかし・・・ここで注意して頂きたいのが、塗装工事は単一工事でペンキ屋と呼ばれる職人さんが行います。建物の構造について詳しい方が少ない傾向にあります。時々「家の傷んでいる部分があったので、塗料をたっぷり塗っておきました」なんて、言う塗装業者がいますが、強風や台風から家を守るには「家の構造や収まり・仕組み」を理解しないといけません。ですので、塗装専門店での点検は注意です。塗装専門店の方すべてが知識がないとは言いませんが、屋根や外壁の細かい箇所は、足場をかけて実際に作業をしないと分からない部分が多いです。常に塗装しかしていない職人さんですと、傷んだ場所を見落とすケースが私の経験ですが、多いです。ですので、建築や家の構造に詳しい塗装業者に見てもらうのがいいと思います。例えば、リフォーム会社が塗装をやっている。建築会社の塗装。ハウスメーカーの塗装等が、いいかもしれません。

大切なお話なので、今一度申し上げます。7年~10年に1回は、専門家に家を見てもらいましょう。これで、かなり強風から家を守れると私は思います。

屋根が瓦・スレート屋根は注意しましょう

木造建築の家の場合、瓦屋根、スレート屋根が多いのが現状です。瓦屋根の構造ですが、簡単に言えば「屋根に瓦を置いてある」のです。ですので強風には弱いです。瓦屋根は耐久性があり、熱(太陽光)にも強いですが、強風には弱いです。また、瓦屋根の棟(屋根の1番高い場所)は漆喰(紙粘土に似ています)と針金で固定していますので、ここも強風にあまり強くありません。瓦は以外に重く、落下した場合はかなり危険になると思います。

 

この写真は、スレート屋根が強風で割れてしまった現場です。現在の木造建築の多くがこの「スレート屋根」を使っています。瓦より軽量で安価です。この屋根材は厚さが5ミリ前後ですので、少しの力で割れてしまいます。写真の様に屋根の中央で割れてしまうケースもあります。この屋根材は1枚1枚が屋根の下から半分重ねながら屋根材を釘で固定していきますので、屋根の真ん中で割れますと、補修する方法は接着剤で固定するか、破損した屋根をすべてやり直すしか方法がありません。